健康被害があるとされる小林製薬の紅麹原料を巡る問題が、広がりを見せている。

食品メーカーなど52社に供給 商品の使用中止を呼びかけ

これまで「6人が入院した」とされていたが、3月25日に新たに20人増え、合計26人になったことが分かった。

腎疾患などの健康被害を確認
腎疾患などの健康被害を確認
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腎疾患などの健康被害が確認されたのは、小林製薬がサプリとして販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」。

機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」
機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」

小林製薬によると、このサプリに使われていた紅麹原料は食品メーカーなど52社に供給されていたということで、供給先による商品の回収が相次いで発表されている。

宝酒造は、スパークリングの日本酒「松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM<ROSE>(プレミアムロゼ)」、また紀文も「国産いか使用 いか塩辛」や「いか塩辛3P」の自主回収を発表している。

さらに大手味噌メーカーのタケヤみそは25日、新たに「塩ひかえめ紅麹仕立て」の自主回収を発表。

他にも、愛知県の甘強酒造が取り扱う「紅麹梅酒720mL瓶」、沖縄県の海洋食品が販売する「豆腐よう」の自主回収も発表されている。

小林製薬の紅麹原料を使った商品を回収
小林製薬の紅麹原料を使った商品を回収

名古屋市の豆菓子専門店「豆福」は25日朝、小林製薬の紅麹原料を使った商品を百貨店から回収した。

影響が広い範囲に及びつつあるこの問題。小林製薬の社長は22日の会見で、問題を把握した時期について次のように話していた。

問題を把握した時期について「おそらく2月6日に聞いている」「何らかの形で回収になるだろうという覚悟を持ちました」と話した
問題を把握した時期について「おそらく2月6日に聞いている」「何らかの形で回収になるだろうという覚悟を持ちました」と話した

小林製薬 小林章浩社長:
私はおそらく2月6日に聞いている。その時点で、この案件については何らかの形で回収になるだろうという覚悟を持ちました。

しかし、調査などに時間を要したため、1カ月以上経ってからの回収となったとしている。

小林製薬は、紅麹原料を使ったとみられる商品の使用中止に加え、健康被害などが疑われる場合は、健康相談受付センターに問い合わせるよう呼びかけている。
(「イット!」3月25日放送)

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