商店街から何者かに盗まれ、盗難届が出されていた「アンパンマン」の石像。
この“消えたアンパンマン事件”が21日、急展開を迎えた。

盗難届から3日…急展開

国民的ヒーロー「アンパンマン」の石像が盗まれたのは、作者ゆかりの地である高知市の商店街。

18日にアンパンマンの石像が盗まれていたが…
18日にアンパンマンの石像が盗まれていたが…
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8月18日のことだった。

石像を所有する天神橋通商店街振興組合・湯山眞理理事長
石像を所有する天神橋通商店街振興組合・湯山眞理理事長

石像を所有する天神橋通商店街振興組合・湯山眞理理事長(20日):
ないって気づいた時はびっくりして、すごく腹立ちました。

石像を所有する呉服店の店主・湯山眞理さんは、18日の午後3時前には石像があることを確認していたが、店を離れた約30分の間に消えていたという。

18日に盗難届を出していたが21日に石像が戻ってきた
18日に盗難届を出していたが21日に石像が戻ってきた

湯山さんは、盗まれた当日に盗難届を提出していたが、その日から3日がたった21日、なんと石像が戻ってきたのだ。

石像を所有する天神橋通商店街振興組合・湯山眞理理事長(22日午前10時過ぎ):
うれしいというか、すごく不思議でした。諦めていたから。

近くの公園で見つけたという男性が和菓子店に届ける

帰ってきたアンパンマン。
いったいどのようにして戻ったのだろうか。

呉服店の近くの和菓子屋店店長
呉服店の近くの和菓子屋店店長

呉服店の近くの和菓子店店長:
朝、開店の準備をしていて、10時半ぐらいですかね、男性の方が訪れてこられて、実はということで、アンパンマンの石像を出して…。

21日の朝、見知らぬ男性が、すぐ近くの和菓子店に届けに来たのだという。

呉服店の近くの和菓子店店長:
近くの公園で石像を見つけて、「これやないやろうか」ということで持ってきてくれたということですね。「これや!」と思いましたね。

男性に連絡先を聞いたが求めに応じなかったという
男性に連絡先を聞いたが求めに応じなかったという

“お礼の電話をしたい”と連絡先を聞いたものの、求めには応じなかったという。

呉服店の近くの和菓子店店長:
携帯持ってないし、かまわないということで、すぐ去りました。

無事に戻ってきたことに、湯山さんはホッと胸をなで下ろしている。

石像を所有する天神橋通商店街振興組合・湯山眞理理事長(22日):
ウソ!って言いました。 (アンパンマンが)長いパトロールに行ってきて、「ちょっと心寂しい人に寄り添ってあげて、帰ってきたよ」みたいな感じかなって。

再び商店街を見守ることになったアンパンマンの石像。
早速その役目を果たしていた。

商店街の利用者:
帰ってきて、とってもよかったなと思って。やっぱりあるべきところにあるっていうのが一番幸せやな。

“商店街のヒーロー”は、これからも人々に笑顔を届ける。
(「イット!」8月22日放送より)

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