服がシワシワだとだらしなく見えてしまう…。パリッとシワのない洋服を着たいし、家族にも着てほしいが、わざわざアイロン台を出してかけるのは面倒…。 

新生活のスタートとともに、不要な家事を減らして少しでも時間に余裕を作りたい。 そんな子育て世帯に家電ライターの田中真紀子さんが紹介するのが、「クローゼット型クリーニング機」と「衣類スチーマー」だ。 

1台で何役もこなす「クローゼット型クリーニング機」 

「クローゼット型クリーニング機」は、庫内に衣類を吊るしておくだけで、衣類のシワ伸ばしや消臭、除菌、花粉除去、乾燥ができる便利家電だ。ワイシャツやブラウスだけでなく、ジャケットやコートなど、自宅では簡単に洗えないものもケアできるのが魅力。 

見た目は縦型のクローゼットとほとんど変わらず、インテリアを邪魔しないおしゃれなデザインとなっている。 

LGエレクトロニクス・ジャパンのLG Styler(画像提供:LGエレクトロニクス・ジャパン)
LGエレクトロニクス・ジャパンのLG Styler(画像提供:LGエレクトロニクス・ジャパン)
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「毎日使う制服やコートを帰ってきてかけておくだけでOK。シワが伸ばせるだけでなく、臭いや菌もケアできるので、値は張るけど便利で手放せないという声も上がっています」(以下、田中真紀子さん) 

代表的なものは、LGエレクトロニクス・ジャパンの「LG Styler」とパナソニックの「スマートクローゼット」だ。 

スチーム気流でシワと嫌な臭いにサヨナラ! 

「LG Styler」は、独自のスチームと温風の気流で衣類のシワを伸ばし、食べ物やたばこの嫌な臭いを消臭。パンツのセンタープレスをキープしながらシワを伸ばすこともできる。また、ハンガーを振動させることで衣類に付着した花粉やホコリを落とすので、花粉の季節にも活躍してくれそうだ。衣類の特徴に合わせたコースを選ぶこともできる。 

LGエレクトロニクス・ジャパンのLG Styler S3GNF(画像提供:LGエレクトロニクス・ジャパン)
LGエレクトロニクス・ジャパンのLG Styler S3GNF(画像提供:LGエレクトロニクス・ジャパン)

価格は、いずれも税込みで15万8000円~31万9000円。一番廉価な15万8000円のS3BERBのサイズは445×1850×585mmで、収納アイテム数は3着+ズボン1着。
ハイエンドモデルのS5MBは、600×1960 ×605mmで、収納アイテム数は5着+ズボン1着。さらにスマートフォンと連動して外出先からでも仕上がり時間が確認できる。 

消臭・除菌・花粉は「ナノイーX」にお任せ 

パナソニックの「スマートクローゼット」は、パナソニック独自の技術「ナノイーX」を用いた「ナノイーXコース」が特長。ナノイーXとは、水で包まれたナノサイズのイオンのことで、除菌・消臭・花粉抑制・ウイルス抑制の効果があるという。 

パナソニック「スマートクローゼット」(画像提供:パナソニック)
パナソニック「スマートクローゼット」(画像提供:パナソニック)

スチームと温風を使った「シワのばしコース」もあり、別売りのパンツプレスを使えばパンツのセンタープレスもできる。「乾燥コース」は、雨に濡れた服や生乾きの洗濯物をカラッと乾燥させてくれる。 

「ナノイーXコース」を選択できる(画像提供:パナソニック)
「ナノイーXコース」を選択できる(画像提供:パナソニック)

大きさは、450×613×1734mmで、収納アイテムは3着まで。右開き・左開きが選べるのも生活者目線としてはありがたい。価格はオープン価格で、約33万円となっている(4月1日現在)。 

手軽な衣類スチーマーは今も進化中! 

クローゼット型クリーニング機の購入は躊躇するけれど、アイロンがけもしたくないという人は、衣類スチーマーという選択肢もある。 

「衣類スチーマーは今まさに進化している途中で、どんどん種類が増えて使いやすくなっています」 

例えばパナソニックの場合は、初期のモデルは傾けすぎるとスチームが出なくなってしまったが、現行機種は360度、どの角度に傾けてもスチームが出るように進化したという(1万100円~1万7820円、税込み)。 

アイロン替わりとして衣類スチーマーを選ぶ際には、アイロン面があり、かつスチーム量が多いものを選ぶとよいそうだ。 例えばティファールからは、パワフルな専用タイプ(7500円~1万5180円)と、アイロン面もあるアイロン兼用タイプ(5478円~1万4300円)が発売されている(価格はともに税込み)。

ティファール「アクセススチーム イージー」(写真提供:グループセブジャパン)
ティファール「アクセススチーム イージー」(写真提供:グループセブジャパン)

「スチーム量が少ないと時間がかかってしまい、結果的にアイロンをかけたほうが早くなってしまうことも…。スチーム量が多いものは本体も重くなりがちなので、腕の負担になる重さとのバランスをチェックしながら選んでみてください」 

アイロンがけをしたくない人は、予算や家の間取りに応じて検討してみてはいかがだろうか。便利家電の進化によってアイロンがけから解放される日も近づいているかも? 
 

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田中真紀子
家電ライター。早稲田大学卒業後、大手損害保険会社、地域情報誌を経て2003年にフリーライターとして独立。子育てと家事、仕事の両立に悩む中、取材を通して家電の魅力に目覚め、以来家電専門の道に進む。日々多忙なため、常時200を超える最新家電に囲まれながら、手をかけずに家事がこなせる家電探しと使いこなしを探求している。雑誌やWebでの記事執筆・監修は年間300本以上で、テレビ・ラジオ出演も多数。

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