2023年の東京都での現金の落とし物が、過去最高の約44億円に上った。
1件での最高金額は新宿で見つかった約1680万円で、その後 持ち主に返還された。拾った人にも権利が与えられ、主張しない場合には東京都の歳入になるという。

東京都の歳入になる場合も

3月15日は、「一粒万倍日」と「天赦日」と「寅の日」が重なるスーパーラッキーデーだ。

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特に金運などが良い日とされ、お財布を新調するといいなどと言われるが、注意しなくてはいけないこともある。

実は、2023年警視庁に届けられた東京都での現金の落とし物は、その総額が44億636万7594円と過去最高だ。

44億円というのは、サマージャンボ宝くじ1等前後賞合わせて7億円が、6回も当たるようなものだ。その中で、1件の落とし物として届けられた最高金額は、約1680万円だ。
新宿区内の建物で見つかった1680万円は警察に届けられ、ちゃんと持ち主に返還されたそうだ。

持ち主が現れなかった場合は、どうなるのだろうか。

3カ月経っても持ち主が現れない場合は、拾った人に権利が与えられる。拾った人も権利を主張しなかった場合は、東京都の歳入になる。
2023年は、約44億円のうち約32億3000万円は持ち主に返還、東京都の歳入になったものは5億9600万円だった。差額の約6億円は拾った方のもとへ行ったとみられる。
施設内で拾った場合は24時間以内、屋外では1週間以内に届けでないと、拾った人は権利を主張できないという。

「ルックアフター」が重要

見つかった現金が、どのように落ちていたかというと、金額上位は「カバンに入った状態」だ。

高額の場合は、屋外ではなく、施設内でカバンに入っていることが多いそうだ。

また、落とし物の対策は「ルックアフター」した方がいいと言われている。「ルックアフター」とは、タクシーを降りたときなどに後ろを振り返って確認することで、時計・携帯・めがねは注意が必要だ。

現金の落とし物 44億円は過去最高。「キャッシュレスの時代になぜ?」ということを警視庁に聞いてみたところ、キャッシュレス化との因果関係はわからないものの、コロナの後で人の流れが増えたことが理由とのことだ。
(「イット!」 3月15日放送より)

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