分厚さからは想像できないほどやわらかいと人気のとんかつを提供している店が新潟県阿賀野市にある。やわらかさを追求し、カツを揚げる時間1分1秒にこだわる店主に迫った。

厚さ約3cmの人気とんかつ!

開店と同時にお客が次々と入っていき、開店から15分ですでに店内は満席となっていたのは、新潟県阿賀野市にある「とんかつ山花」。

とんかつ山花
とんかつ山花
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そんなお客のお目当てが「これでもか!」というほどの分厚さが自慢の「厚切りロースかつ定食」だ!

厚切りロースかつ定食
厚切りロースかつ定食

厚さは約3cm!荒めのパン粉がカラッと揚がっていて、お肉はほんのりピンク色。

訪れた客も「めちゃくちゃうまい!肉汁がジュワッと出て、厚いところがいい!」「他では見たことない厚さでびっくり」「歳で歯が悪いから、やわらかいのがいい」と絶賛する言葉が並んだ。

とんかつは、まずは塩を少しかけて、お肉本来のおいしさを楽しむのがおすすめだ。

肉は分厚いが、かみ切れるやわらかさで、外の衣はサックサク。口に入れると、ジュワと肉汁が肉の旨味と一緒に広がる。

分厚いとんかつ おいしさの秘密は?

なぜ、こんなにやわらかいのか!?厨房をのぞいてみると、店主の山本貴紀さんが針で肉に穴を開けていた。

「これをやらないと肉はやわらかくならない。豚肉は揚げていくと肉質が締まってくるので、そのための筋切り」

一枚一枚、筋切りをすることで、食べた時に肉汁があふれやすくなるそうだ。

とんかつ山花 店主 山本貴紀さん
とんかつ山花 店主 山本貴紀さん

肉の下準備が済んだら、いよいよ揚げていく。カツは肉に火が入り切らない絶妙なタイミングで油から上げ、余熱で仕上げる。

「(油から上げて)1分くらい置くと、ちょうどいい食べ頃。そこで切ると、中が薄ピンク色のきれいなとんかつになっておいしい」

多い時で1日に100枚以上のとんかつを揚げるため、火の通り具合は衣越しでも分かってしまう職人ぶりだ。

「ここまでやらないと、おいしくならないという自分のこだわり」

一切、手を抜かず、自分が納得するとんかつを追求する山本さん。

「にっこり微笑んで、幸せな気持ちになってくれれば。うまかったなと、心底そう思ってくれればうれしい」

こだわりのつまった究極のとんかつで訪れる人のお腹を満たしている。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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