兵庫県の淡路ファームパーク「イングランドの丘」で生まれたコアラの赤ちゃんが、「オス」ではなく、実は「メス」だったことが分かった。  

「イングランドの丘」では2023年7月、父・ピーターと母・ウミの間にコアラの赤ちゃんが誕生した。「イングランドの丘」は赤ちゃんの性別を「オス」と発表していて、2024年2月23日からコアラ館で名前を募集していた。

しかし、3月12日に健康診断を行ったところ、性別が「メス」だと判明したということだ。

■オスの「睾丸」ではなく、メスの「袋のしわ」

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コアラの飼育を担当する後藤敦さんによると、コアラやカンガルーといった有袋類の場合、生殖器は普段お腹の中にしまわれているが、オスの睾丸は表にでているという。また、メスの場合、お腹に有袋類特有の袋の「しわ」がある。

 後藤さんは「コアラは半年間、お母さんのお腹の袋の中で大きくなるので、赤ちゃんが顔を出し始めたのが1月の末ごろでした。そのあと、お母さんの袋から顔だけじゃなく体全体が出てくるのに半月ほどかかり、2月の中旬ごろにお母さんのお腹に抱かれるような形になった時に、お母さんと赤ちゃんの隙間を覗いたら、赤ちゃんのお腹に膨らみがあったので、これを睾丸だと判断しオスだと思っていました」と話している。今回は、オスの「睾丸」とメス特有のお腹の「袋のふちのしわ」を見間違えたということだ。

■コアラの赤ちゃん 名前募集は3月末まで

赤ちゃんの名前の募集期間は2024年3月31日までで、名前の発表は4月14日と、当初の予定から変更しないということだ。2月23日の募集開始からこれまでに応募された名前も選考の対象としていて、性別が「オス」から「メス」になったことを受けて名前を変えたい人はメールで連絡が必要だということだ。

【再応募宛先】コアラの赤ちゃん愛称募集係 englandhill@gmail.com

(関西テレビ 2024年3月13日)

関西テレビ
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