アメリカ政府は2日、深刻な食糧不足が続くパレスチナ自治区ガザに、上空からの支援物資の投下を開始したと明らかにした。様々な国や団体がガザに支援物資を届けているが、配布時に押し寄せた市民が死亡するなどの混乱もみられる。

届けられる支援物資 配布困難な状況も

イスラエルとの戦闘が続く、パレスチナ自治区ガザ上空。

アメリカ軍の輸送機から投下されたのは、市民に向けた支援物資だ。アメリカがガザに支援物資を投下するのは今回が初めてだ。

支援物資を受け取りに行くガザ市民ら
支援物資を受け取りに行くガザ市民ら
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物資に気がついた市民たちは、声をあげながら取りに向かった。

届いた食料をカメラに見せる男性。その周りでは市民が笑顔を見せたが、「これだけで学校に足りるのか」とカメラに向かって訴える男性もいた。

終わりの見えない戦闘と、深刻な食料不足が続くガザ地区には、様々な国や団体が支援物資を届けている。

しかし、2日に撮影された物資をトラックで運んだ際の映像を見ると、押し寄せた人々が荷台に上り、小麦粉の入った白い袋を奪い合っていた。

ガザ北部では、食料支援を受けようと集まった100人以上の市民が死亡。支援物資を届けることすら困難な状況にある。
(「イット!」 3月4日放送より)

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