福島県のこの13年…東日本大震災・原発事故の発生から現在までの復興の歩みを辿る。今回は「県産品の輸出」について。

55の国と地域が規制

原発事故による放射性物質への不安から、55の国と地域が福島県産食品の輸入を規制した。
2012年9月に、原発事故後 初めてタイにモモが輸出された。政府指定の検査機関で安全性を確認することが条件だった。

2012年9月 原発事故後 初めてタイにモモを輸出
2012年9月 原発事故後 初めてタイにモモを輸出
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コメは全袋を検査

2012年から2019年まで続いた、収穫したコメを袋単位で放射性物質検査を行う「全袋検査」。そのコメの輸出が再開されたのは2014年。輸出先はシンガポールだった。

2019年までコメの全袋検査を行う 2014年に輸出が再開 シンガポールへ
2019年までコメの全袋検査を行う 2014年に輸出が再開 シンガポールへ

輸出量は徐々に増加

福島県産の農産物の輸出量は、安全性への理解などから果物や野菜・コメなどが増加し、2021年度には過去最高の432トンに。(※2012年度は2トン)
アメリカやEU・欧州連合が輸入規制を撤廃し、現在 規制が残る国は7つの国と地域に減少した。

2023年1月 アメリカでのトップセールス
2023年1月 アメリカでのトップセールス

アルコール類や加工食品などを合わせた福島県産品の輸出額は、2022年度に約13億8000万円となり過去最高を記録している。

(福島テレビ)

福島テレビ
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