福島県のこの13年…東日本大震災・原発事故の発生から現在までの復興の歩みを辿る。今回は「復旧工事の進捗」について。

押し寄せた津波は10m超

東日本大震災で、福島県内では堤防や道路など2158カ所の公共土木施設が被災した。震災から3年後の2014年3月には、家屋の解体作業が終わり、防災緑地を作るための工事が行われていた。
震災前は、福島県内の沿岸部には6.2メートルの堤防が作られていたが、実際に押し寄せた津波は10メートルを超えた。

2014年3月 防災緑地を作るための工事(福島県いわき市久之浜町)
2014年3月 防災緑地を作るための工事(福島県いわき市久之浜町)
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災害に強いまちづくり

堤防は場所によっては、以前より1メートルから2.5メートルほどかさ上げされ「数十年から百数十年の頻度で発生する津波」と「50年に1回程度発生する高潮・波浪」の両方に耐えられる高さとなった。多くの命を奪った地震と津波。復旧工事は「災害に強いまちづくり」の土台となる。

復旧工事は災害に強いまちづくりの土台
復旧工事は災害に強いまちづくりの土台

2023年3月までに99.7%で工事を終え、残すは帰還困難区域の一部の場所だけとなっている。

(福島テレビ)

福島テレビ
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