奈良県で開かれている写真展。そこで展示されているのは、40代で認知症と診断された、ある男性が撮影した写真。日常を切り取り、発信することで伝えたいことがある。
■40歳で認知症に 引きこもった時期も 今は向き合えるように
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奈良県橿原市役所に展示された21枚の写真。撮影したのは、写真家の下坂厚さん(50)。
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下坂さんは5年前にアルツハイマー型若年性認知症と診断された。記憶するのが難しくなり、突然、目の前にあるものが何か、分からなくなることもある。
「自分の人生終わったかなみたいな、それくらいに思っていました」とショックから引きこもってしまった時期もあったという下坂さん。
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しかし、周りの人の支えもあって次第に境遇を受け入れられるようになり、認知症を公表して、日常を収めた写真をSNSや写真展で発信する活動を行っている。
■“日常”を収めた写真…“かけがえのない記憶”
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奈良県橿原市役所分庁舎で開かれている写真展。そこに飾られている写真は、下坂さんの“かけがえのない記憶”をつなぐためのものだと話す。
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写真展を訪れた人:ガチャガチャいうんじゃなくて、ただ寄り添うっていうことが大事なんだなって学ばせてもらった。
写真展を訪れた人:何気ない日常の一つ一つの時間がとても大切だと教えてもらった。
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下坂厚さん:認知症の人がどういうふうに思って、どういう風に感じているのかあまり知られていない。当事者としての発信が大事かなと。『認知症になってもまだまだできることはあるよね』というメッセージを伝えられたらいい。
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~記憶をつなぐ~写真展は、奈良県橿原市役所分庁舎で2月29日まで(※土日祝はお休み)
(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月23日放送)