2017年は、トランプ大統領就任や北朝鮮のミサイル、天皇陛下退位の決定や眞子さま婚約、働き方改革や小池旋風、衆議院議員選挙など様々なことがあった。

2018年は一体どんな一年になるのか。

今回は、フジテレビ政治担当の解説陣による座談会、第1回目。

安倍首相の次の首相は一体誰になるのだろうか?

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強い首相の次は、一体どうなるのか

小林泰一郎:
総選挙で自民党が勝ったのは、小池騒動で野党がこけてしまった、バラバラになってしまったっていうのは一つ大きいところだけど、やっぱり実際の政治のテーマとしては、経済がうまくいってること、それから北朝鮮が何するかわからないと、この2つが自民党にとっても安倍政権にとっても追い風になったのは間違いないと思います。

ということは、この2つが違う展開になったとき、例えば北朝鮮が無くなっちゃうとか、経済が急にがくんとダメになるようなことがあった場合は、2018年9月の総裁選が鉄板のように見えるけど鉄板じゃなくなるかもしれないですよね。

岡野俊輔
次の選挙はいつなんですか?普通に考えて、日程的に考えて衆議院選挙をやるのに一番都合がいいのはいつなんですか?

反町
2021年ですかね。でもオリンピック終わったら2020年の秋以降いつでもオーケーですよ。

岡野:
オリンピックが夏に終わって、秋くらいに選挙っていう手もあるっていうことですね。

反町解説委員長

反町:
参議院選挙が2019年。だから2019年は色々な政治的な日程があるんですよ。天皇陛下の退位、新天皇の即位、統一地方選挙、参院選、消費税増税、ラグビーもありますしね。

平井文夫
安倍首相みたいな強い首相って中曽根(康弘)さん以来じゃないですか?
僕が取材した中では、ここまで強いのは安倍さんが初めて。中曽根さんの時はまだ社会人になったばっかりだったし。小泉(純一郎)さんは特別だったしね。
強い首相の次って大変なんだろうな。後継者たちが頼りなく見えるよね。
安倍さんもちろん悪いところはいっぱいあるけど、といってじゃあ誰か代わりができるのなって思うと、ものすごく不安になりませんか?

反町:
そうなんですよ。

小林:
2018年は、そういう意味では大きなイベントはないのかもしれないけど、弾込めの時期なんですね。19年の参院選とか統一地方選挙に向けて、野党の方は早くもガタガタしてきてるけど、自民党内はじゃあどうなるのかなって。2018年9月の総裁選に向けて、誰が手をあげるかね。

反町:
再選確実な中、誰が手を上げてチャレンジャーになるんでしょうね。

3年後には小泉進次郎が首相に?

平井上席解説委員

平井:
安倍首相が小泉進次郎さんを後継者指名すればいいのにね。

小林:
え〜(笑)!

平井:
4年後には40歳だしね。

岡野:
そうなると、小泉さんが安倍さんを指名したのと同じパターンですよね。グイグイ自分の力があるうちに、若いやつにさせちゃうっていうのは。

小林:
でも後継ってさ、どの組織も後継指名したとたんにガタガタしてこないですか?

平井:
禅譲はダメなんですよ。自分の力で奪い取らないとね。安倍さんも禅譲されて失敗したけど、自分で奪い取って今うまくいくようになりましたからね。

反町:
私は菅さんの視野には河野太郎さんがいると思いますよ。

平井:
河野太郎はないと思うな。
昔は、鈴木善幸さんとか宇野宗佑さんとか、首相になる準備ができてない人が突然首相になることもありました。海部俊樹さんもね。首相になればそこそこできたんだけど、今の時代は無理ですよ、そういう人は。

反町:
決断力がないっていうことですか?

平井:
やはり資質の問題ですよ。まあ失言はしないと思うんですよね。

小林解説委員

小林:
総理大臣は、なんとなく落ち着きがあるというか重みがないと辛いですよね。

平井:

昔はそうだったかもしれないですけど、でも今は戦ってくれないと困るんですよ。

首相になるには準備と心積もりが必要

岡野:
色々と名前が出て来た中でいうと、やっぱりやる気があって、その気で準備している人になってもらわないと、困りますよね。準備をしているっていうのは、じゃあ俺はアメリカとどうしようかとか、そういう準備・心積もりをしているかどうかっていうのが、さっき名前が出た、宇野宗佑さんにしたって、鈴木善幸さんにしたって、海部俊樹さんにしたって「まさか自分が」という形で首相になる人は今の時代は難しいんですよ。
 
反町:
準備と心積もりだったら石破さんは満々ですよ。

岡野:
岸田さんも今一生懸命心積もりを作って準備をしてますよね。
ただ自民党内にそういう人があとどれくらいいるのっていうのが問題ですよね。
そうじゃなくて、小泉さんが、安倍さんを幹事長にして、官房長官と幹事長をやらせてやったんだから後継指名っていうんじゃ、やっぱりやる気も準備も整わないから、一回目はああなっちゃうんだよ。もしちゃんと後継指名したいんだったなら、される人は今からちゃんとやっておかないとさ。

平井:
安倍さんもほら、後継指名されて一回目は失敗したけど、それでもそれが肥やしになってるわけでしょ?だから後継指名ってしてもいいんじゃないの、と思いますけどね。一回は失敗してもさ。

反町:
小泉進次郎さんとかはまだ若いですからね。

小林:
そもそも今の世の中って後継指名は受け入れるのかな。
昔の“密室の5人組”とかあったじゃないですか。

反町:
森さんの時ですか?小渕さんが倒れた時の。

小林:
そうそう。

反町:
あれはあまりにも怪しい談合だったからね。

小林:
わからないですよ、安倍晋三を囲む何人衆みたいな、例えば菅さんと二階さんとかが決めたって話になっちゃったら、きっとダメですよそれは。

菅官房長官の次の一手は?

岡野解説委員

岡野:
急に話が変わって菅さんの話になるけど、菅さんってどうなるの?安倍さんの後ってどう考えてるんでしょうね。

反町:
キングメーカーとしての人生を楽しむのが基本だと僕は思いますけどね。
だけどなにか梶山さんのパターンっていうね。梶山静六さんが政治の師匠ですからね。それで梶山さんが総裁選に立候補した時に、派閥をやめて入った人じゃないですか、王手をかけるんだったら、どういう風に王手をかけなきゃいけないのかっていうのは、本人一番わかってると思いますよ。

待望論が財界あたりから出たら、あんまり若い人とか未経験の人とかは跳ねてる人よりも、とりあえず安倍路線の継承で安定している人でって言われた時に、どうするかですよね。

平井:
でもそれってつなぎじゃないですか、本格政権じゃないですよね。
今までつなぎで名前が挙がった人で首相になった人っていないんです。後藤田さんとか野中さんとか。菅さんはきっと河野太郎さんを押すんだろうね。
 

イラスト=さいとうひさし