パリ・オペラ座バレエ団が4年ぶりに来日。そのトップに立つエトワールたちの直筆サイン入りのトウシューズやウェアなどがチャリーティーオークションに出品された。オークションによる収益は能登半島地震の被災地に義援金として送られる。

4年ぶりの日本公演に「白鳥の湖」

パリ・オペラ座バレエ団といえば、フランス王ルイ14世によって創設された世界最古のバレエ団だ。この、世界最古の歴史をもつバレエ団が4年ぶりに来日した。

「白鳥の湖」提供:NBS
「白鳥の湖」提供:NBS
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4年ぶりの日本公演に選ばれたのは、芸術監督としてオペラ座の黄金期を築いたルドルフ・ヌレエフ氏による演出の「白鳥の湖」。日本での上演は実に18年ぶりだ。

もうひとつは、「マノン」。“ファーム・ファタル”=「男性を破滅させるほど魅惑的な女性」が繰り広げる、愛の物語だ。

夢の美しさ...あの貴公子も!

来日したダンサーの中には、観る者を非現実の世界にいざなう美しさをもつ、ジェルマン・ルーヴェさんも。ジェルマンさんは、23歳の時にパリ・オペラ座のダンサーの中で最高位の「エトワール」に任命された。

(左)ジェルマン・ルーヴェさん (右)オニール八菜さん
(左)ジェルマン・ルーヴェさん (右)オニール八菜さん

30歳になった今、ジェルマンさんは「以前より舞台に立つときの怖さがなくなって、解放されたように感じています。自分が表現したいように表現できるようになり、アーティストとして何がしたいかが見えてきました」と語っている(NBS「日本舞台芸術振興会」によるインタビュー)。

美しい衣装を身にまとう姿は、まさにオペラ座の貴公子!そんなジェルマンさんを含むエトワールたちが、能登半島地震の被災地に思いを寄せた。

サイン入りトウシューズに思いを込めて

上演期間中、パリ・オペラ座バレエ団による協力で能登半島地震 被災地復興のためのチャリティーオークションが実施された。

ジェルマン・ルーヴェさん
ジェルマン・ルーヴェさん

出品されたのは、バレエ団から提供されたトウシューズやトートバッグ、ウェアなどだ。
品物にはエトワールを中心とするダンサーたちの直筆サインがほどこされている。

ギヨーム・ディオップさん
ギヨーム・ディオップさん

オークションは上演期間中会場内で行われ、落札者は18日の上演終了後に決まる。憧れのエトワールたちの直筆サイン入りグッズは、一体誰の手に渡るのだろうか。

ヴァランティーヌ・コラサントさん
ヴァランティーヌ・コラサントさん

収益は能登半島地震の被災地、石川県に義援金として全額寄付される。

パリから被災地へ。世界最高峰のダンサーたちも思いを寄せている。

フジテレビ
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