大分の空の玄関口、大分空港の「駐車場」。1年ほど前から駐車場の利用者が増えていて、週末は長い列…飛行機に乗り遅れるケースもあるという。原因などを取材した。
駐車場は満車…週末は長い列
大分の空の玄関口、大分空港。
去年12月の利用客数は国によると約15万5000人で、コロナ禍前の2019年の約95パーセントまで回復している。こうした中、大分空港の駐車場ではある変化が…
空港の駐車場は満車…駐車場の中に入れないという車が何台も。
敷地内の駐車場は2か所あり合わせて約860台を収容できる。
しかし、管理会社によると1年ほど前から週末を中心に満車となる状態が続いているという。
駐車場の入り口には入庫を待つ車で長い列ができることも。
利用者からは「早く入れると良いなと思う。飛行機に間に合わなかったら困る」「いやぁ~!こんなに止められないのは初めて空港の駐車場に止められないので別の駐車場に止めました」といった声が聞かれた。
空港振興・環境整備支援機構大分事務所の小林隆夫所長は「コロナ禍前より長時間駐車する人が増えている。以前なら1泊、2泊の利用者が多かったが、3泊以上の利用者が増えていて結果的に週末に開放できる駐車枠が少ない状況」と話す。
空港ビルを管理する大分航空ターミナルはコロナ禍で自家用車の利用が増え、その状況が続いているのではないかと分析している。
影響は周辺の民間駐車場にも
やまじ駐車場の平野賢文さんは「空港の駐車場が満車になったらどうしても周辺の駐車場にお客さんが流れますから、そんな感じで忙しくなっている」と話す。
空港に隣接するやまじ駐車場は約200台をとめることができる。
新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられた去年5月以降、毎週末、満車だという。
こちらの駐車場によると、周辺には元々民間の駐車場が9つあったが、人手不足などにより半数ほどが廃業したということだ。
「どうしても駐車場が見つからない人は、飛行機に乗り遅れたりとかいう人は結構出てるみたい」(やまじ駐車場 平野賢文さん)
現在、大分空港の敷地内では駐車場の拡張工事が進められている。
ことし4月には130台ほど増える予定で、混雑の緩和につながることが期待される。
(テレビ大分)