2023年の記録的な猛暑を受け、山形県が高校の体育館などに設置を決めた移動式のエアコンが、2月5日から学校に納品されている。3月にかけ、全ての県立高校への設置が終わる予定。

夏に備え“移動式エアコン”設置始まる

山形県・吉村知事:
危険な暑さから子どもの命と健康を守るため、学校における熱中症対策を推進する

この記事の画像(9枚)

2024年の夏に備え、県が2023年度内の設置を目指していた移動式のエアコンは、2月5日から学校ごとに納品されていて、9日は村山市の村山産業高校に4台届いた。

村山産業高校は、体育館に2台、剣道場に1台、柔道場に1台設置するという。

2023年の猛暑受け対策が進められた

記録的な猛暑となった2023年、山形県内では7月に、米沢市で部活動を終え自転車で帰宅途中だった女子中学生が熱中症で倒れて亡くなったほか、8月には、山形市の第十中学校で体育祭の練習中、生徒13人が病院に運ばれるなど、熱中症が相次いだ。

2023年7月、米沢市で女子中学生が熱中症で倒れ死亡
2023年7月、米沢市で女子中学生が熱中症で倒れ死亡

その対策として、県は約3億円の予算をかけ、県立高校と特別支援学校などに移動式のエアコンの設置を決め、私立高校と市町村の中学校には購入補助を出すことを決めていた。

設置されたのは、移動式エアコンの中では一番小さいタイプで、風の強さなどは家庭のエアコンと同じ程度の能力。あまり力を入れなくても移動することができる。

搬入後は、取扱業者が教員たちへ使用方法などを説明
搬入後は、取扱業者が教員たちへ使用方法などを説明

村山産業高校では搬入が終わった後、教員たちが取扱業者から使用方法や注意点など、説明を受けた。

クールダウンするための活用を想定

県はこのエアコンで空間全体を冷やすのではなく、休憩の際に近くに行き、クールダウンしてもらうことを想定している。

保健体育 ハンドボール部顧問・羽島由貴教諭:
去年は扇風機を回して活動していたが、周りの風が温かかったので涼しい風がなかった。ことしの夏から活用しながら活動したい

県立高校では3月22日までに、全ての学校に移動式のエアコンが設置される。

米沢市は市内の全小学校に設置の方針

米沢市は独自に、市内全ての小学校に移動式のエアコンを設置する方針を固めている。必要となる費用は約2,000万円で、7日の議会に示した新年度予算案に計上した。

米沢市では中学生が死亡した2023年夏以降、遠距離通学する生徒がバスや乗合タクシーを利用しやすくしたり、学校へのペットボトルの持参を認めたりと、安全対策の見直しを進めてきた。

移動式のエアコンの設置もこの一環で、中学校については県の補助を使い2023年度内に完了させ、小学校については市独自の取り組みとして2024年度に全14校に導入する計画。

小学校分の必要経費は約2,000万円。3月に開かれる市議会で予算案が可決されれば、6月をめどに設置を終える見込み。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。