白黒の体に血管がガイコツのように透けて見えることから「不気味」「かわいい」などとSNSで話題になっていた通称「ガイコツパンダホヤ」。
北海道大学がホヤの新種だと発表した。
「不気味」「かわいい」SNSで話題に
この記事の画像(4枚)このホヤは、北大大学院理学院博士後期過程3年の長谷川尚弘さん(28)が解剖し、新種のホヤだと解析。
日本動物分類学会が発行する国際英文誌「Species Diversity」へ寄稿し、オンラインに掲載された。
通称ガイコツパンダホヤ 実は新種だった!
通称ガイコツパンダホヤは体の白黒模様がジャイアントパンダの顔のように見え、えらに走る白い血管がガイコツのあばら骨をほうふつさせると話題に。
長谷川さんは「骨の」「パンダの」のラテン語を組み合わせ、学名を「クラベリナ オシパンダエ」と命名した。
長谷川さんによると、ガイコツパンダホヤは体長1~2センチで、沖縄県久米島周辺に生息。
2個虫や4個虫からなる群体性だ。
2017年ごろにインターネットで紹介されてからSNSやテレビで話題になっていて、翌2018年秋ごろに友人からSNSを見せてもらい、存在を知ったということだ。
研究するための資金をクラウドファンディングで募り、新種の発見に至った。
ホヤは世界に約3000種、日本に約300種いて、そのうち、ツツボヤ類は日本の10種を含め世界に44種。
ガイコツパンダホヤは45種目となった。
長谷川さんは「日本にはまだ多くの新種のホヤ類がいることが予想される。解明の一端を担えてうれしい」と喜んでいる。