今回の主役ママは、札幌市中央区に住む、さやかさん39歳。6歳と2歳、2人の子どもを育てている。

さやかさんの職場は、「ツクイ」という老人介護施設。デイサービスで運動をサポートする、機能訓練士として働く。

朝食もお弁当も温めるだけ 20分で完成

午前6時。さやかさんの朝は、朝食とお弁当作りからスタート。

冷蔵庫を開けると「作り置き」がいっぱい。

焼いたお肉や人参しりしり、ブロッコリーの和え物。とにかく冷蔵庫からどんどん出てくる。

休みの日に作り置きをして、朝食もお弁当も、温めるだけ。

人参しりしりは、ツナと卵が入るからたんぱく源もバッチリ。

味付けはカレー粉と万能ドレッシング

ブロッコリーの作り置きは、子どもが大好きなカレー味に。

オーブンに並べてオリーブオイルとカレー粉、塩コショウを振るだけの簡単メニューだ。

さやかママの作り置きを助けていたのは、ドン・キホーテの調味料。

このドレッシングで炒めると、野菜を炒めるだけでも味がきまってとってもおいしいらしく、息子のちあきくんもパクパク食べてくれるようだ。

「ドン・キホーテで月1回2万円ぐらい使う」

引き出しも「ド」の文字だらけで、ドン・キホーテのプライベートブランド情熱価格の調味料があふれているさやかママ宅。

中でもリピ買いしているベストバイ商品は、ローストしたゴマにガーリックや醤油、砂糖などを合わせたふりかけ。

ラーメンやサラダなど、どんな料理にも合う万能調味料で、ニンニクが入っているのでナムルのときのゴマやおにぎりにも。

さやかママによると「ただのゴマをふるよりパンチがあっていい」そう。

お弁当と朝食を同時進行で、わずか20分で完成した。

職場は自分の価値を感じられる場所

子どもたちを起こしてご飯を食べさせ、準備をしたら午前7時50分には出勤。

職場は、札幌市中央区にある介護施設ツクイ。

1日50名ほどの高齢者が通う大規模なデイサービスで、さやかさんは主任を務めている。

主な仕事は、機能訓練士として運動のサポート。

細い体で、男性の利用者を1人で抱きかかえることも多く、体力勝負のハードな仕事だ。

食事介助におむつ交換、入浴介助など、一日中動きっぱなし。

事故が起きないように、フロア全体を見渡し、頭もフル回転。

撮影するディレクターにまで「お手洗い行きました?」と声をかける気配りも。

昼休憩中に家の食材の買い出しへ

安くておいしいリピ買いしている鍋の締めのラーメンや、翌日の買い物を済ませたら、その足で徒歩8分の自宅へ一時帰宅。

わずか6分でお弁当をかきこむと、朝やり残した洗い物を片付け始めた。

まったく休まらないように見えるが、家事が減ることが、さやかさんの休息につながっているのかも。

子育てをしながら続けるには、あまりにもハードな仕事。

「お客さんが、今日は見られて安心したと手を握られたり、すごい認知症の人でも『あんたの顔見たら安心するわ』て言われるとうれしい。ここでも私の居場所がある。大事な場所」と話すさやかさん。

さやかさんがママである以外に、自分の価値を感じられる場所なのだそう。

夕食のビールは自分へのご褒美

働くママは、ここからもうひと踏ん張り。午後5時に仕事を終え、保育園へお迎えに。

夕食準備はとにかくスピード勝負。

ヘトヘトのさやかさんを助けるのは、またしても、作り置きのおかずだ。

茹でたほうれん草はオリーブオイルと醤油で味つけ。ノリをちぎって入れれば、とても簡単なほうれん草の海苔和えのできあがり。

ご飯はレンチン。朝から夕食まで、フライパンも包丁も一切使わず、わずか10分で夕食が完成した。

「大変なこと、嫌なこともいっぱいあるけれど、1日最後子どもたちの笑顔を見て、今日も頑張ったとビールを開けて、おいしかったと言えれば」というさやかさん。

ママである以外に自分の価値を感じられる場所があるからこそ、子どもたちの笑顔がより愛おしく感じられるのかもしれない。

北海道文化放送
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