福島・大熊町の帰還困難区域にある小学校に、2011年の震災当時の児童たちが訪れ、ランドセルなど私物を持ち帰った。
震災当時333人の児童が通っていた、大熊町の熊町小学校。現在も帰還困難区域で立入りが禁止されているが、校舎の老朽化が進んでいることなどから、13年前の震災後初めて私物の持ち出しが行われた。
「あれめっちゃ覚えてるんだけど、あれ作ったの」
「え、まじで。全然覚えてない」
![熊町小学校の教室には、児童たちの私物がそのまま残っている](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/c/700mw/img_7ccf55eae622be1a51c2ade9f8525b12355418.jpg)
教室にはランドセルや辞書などがそのまま残されていて、訪れた当時の児童たちは久しぶりの母校を懐かしんでいた。
柳田明德さん(21歳・当時小2)は、「覚えていないことがいっぱいあります。こんなだったんだみたいな、忘れていました、全部。でも久々に来たら、ちょっとほんわり、当時のこととか思い出したり…」と感想を語った。
大熊町は震災の伝承のための資料として、校舎を残す方針で検討を進めている。
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