水という弱点を克服し、服につけたまま洗濯しても問題なく、水中でも長時間発電できる「超薄型有機太陽電池」が開発された。
理化学研究所が新たに開発に成功した、厚さ3マイクロメートルの「超薄型有機太陽電池」は、水につけた状態で光を当てても、発電する。
理化学研究所の福田憲二郎専任研究員は、「発電層と銀上部電極間の界面接着を強化する技術を新しく開発することによって、圧倒的薄さ、高効率、耐水性をすべて満たすことに成功いたしました」と説明した。
これまでの超薄型有機太陽電池は、水に弱いという問題があったが、今回開発された電池は、酸化銀を用いた新たな技術で薄さや軽さのほか、折り曲げても問題の無い柔軟性を維持しつつ、耐水性の改善を実現した。
これにより、従来では発電できなかった水中でも1時間以上連続で発電することができたという。
洗濯しても問題がなく、今後、服に取り付けたままの活用や、雨天時や手洗いの際に濡れても使用できるなど、ウェアラブルデバイスの電源供給などへの応用が期待される。
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