1月4日、北海道・函館市の海岸で、大量の魚の骨やウロコが見つかった。
この海岸では、2023年12月に大量のイワシが漂着しており、それらが自然分解され、骨とウロコだけが残ったとみられている。
市は悪影響がないため、すぐの回収は予定していないという。
死んだイワシが自然に分解
2023年12月、イワシが大量に漂着した函館市の海岸で、今度は大量の魚の骨やウロコが見つかった。

大量の魚の骨やウロコで埋め尽くされているのは、函館市浜町の海岸。
1月4日、市の職員が確認した。
この海岸では2023年12月、数千トンとみられる大量のイワシが漂着し、一部は回収されたが、多くは海中などに残ったままだった。
このため、海岸付近で死んだイワシが自然に分解され、骨とウロコだけになり、海岸に漂着したとみられている。

このニュースについて、全国の系列局のニュースをまとめる、フジテレビ・FNNプロデュース部の小杉基デスクがお伝えする。
2023年12月7日に初めて大量にイワシが漂着しているのが確認されて以降、その処理が問題となっていた。
函館市は2週間にわたって、約537トンの回収を行って、ほとんどを焼却処分した。
しかし、海中や砂の中の死骸は回収できていなかった。

その後、死骸は分解されて、1月4日に初めて骨やウロコが確認された。
みるみるうちに海岸に積み上がっていき、1月下旬には約400メートルにわたって浜を埋め尽くすといった状態になった。

── イワシの死骸がこれだけ大量に埋め尽くされたとなると、漁業への影響や悪臭なども大変なのだろうか?
しかし、実はそれほど悪臭などはないという。
12月のイワシが流れついたときには、かなりの臭いがしたということだが、今は骨に顔を近づけたら、やっと臭いがするレベルとなっている。
そのため、市民からの苦情など、今のところは目立った被害もなく、漁業などへの影響も今のところないという。

── 今後は、どんな対応をとるのだろうか?
骨やうろこは砂に埋もれていくうちに自然分解される。函館市としては、今のところは悪影響がないので、今すぐには回収する予定はないという。
ただ、これからも市の職員が継続して見守りは続けるということで、状況がひどくなった際にはあらためて対応するという。
(「イット!」 1月31日放送より)