プーチン氏の勝利が確実な3月のロシア大統領選。
対立する人々は立候補すらできていない。

23日、雪がチラつく首都モスクワの通りには反対側の歩道から道路をまたぐ大行列が出来ていた。

行列が出来ていたのは反プーチン政権・軍事侵攻反対を掲げて大統領選に立候補した元下院議員、ボリス・ナデジディン氏の事務所前。
多くの市民がナデジディン氏への支持を表明しようと署名のために訪れていた。
反プーチン派の大統領選への出馬なるか
大統領選に出馬するには10万人の署名が必要だが、ナデジディン氏は目標としていた15万人分を達成。陣営はなお、署名集めを続けている。

大統領選への出馬の可能性が残る人物の中で、ただ一人ウクライナへの侵攻に反対しているナデジディン氏。
極寒の中、支持者達は署名するまで2時間待ち。ボランティアが配る温かい飲み物を頼りに並び続けていた。

署名に訪れた19歳の女性は「戦争に反対です。ウクライナには友人がたくさんいます」と語った。また、86歳の女性は「すべてのデモが禁止されていて、投票しか意思表示できません」と訴えた。
書類不備で約4割が無効に
こうした署名活動は、厳しい寒さが続く、シベリア・ヤクーツクの事務所でもみられた。
いてつく空気の中、行列ができていた。

ナデジディン氏が出馬に必要な10万人の署名を集めた後も署名を集め続けているのは、「書類の不備」などとして4割程度が無効になったため。
これを受けて目標を15万人分に再設定し、25日に達成した後も署名集めを続けている。
果たして、必要な10万人の署名が有効と認められ、ナデジディン氏は正式な候補となれるのか。署名の提出期限は31日となっている。
(「イット!」 1月25日放送より)
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