愛媛・宇和島市三間町にある北宇和高校三間分校。全校生徒51人の小さな学校だ。ここにユニークな部活があるという。
その部活動の名前は「地域情報ビジネス部」。一体何をする部活なのだろうか。

地域の「課題解決」に取り組む部活

地域情報ビジネス部・梅崎楓雅さん:
この部活は地域活性化のためにイベントに参加したり、地域の人と交流したりする部活です。

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「地域情報ビジネス部」は現在部員は10人。学校がある三間町を生徒たちも一緒になって盛り上げようと、2023年4月に活動をスタートした。

地域が抱える高齢化や人材不足の問題を解消しようと、地元の仕出し店で調理や配達のお手伝いや、宇和島市のホテルでは、駐車場の清掃や客室のベッドメイキングもしている。

路線の存続が議論されているJR予土線では、生徒たちにもなじみ深いこの沿線を観光スポットにしようと、季節ごとに駅の飾り付けを行っている。

地域情報ビジネス部の生徒たちは日々、地域の「活性化」と「課題解決」に取り組んでいる。

地域情報ビジネス部に入部したきっかけについて、部員の小西さんは「三間のことをもっと知りたいと思って入りました」と話した。

また、生徒たちは三間町の特産「三間米」を使った商品開発にも挑戦したという。

地域情報ビジネス部・猿谷めぐみさん:
一番頑張ったのは、自分たちと地域の人が一緒に開発したライスバーガーです。

こだわりは手作りのソース

生徒たちのこだわりが詰まった「ライスバーガー」を実際に作ってもらった。

大判焼き器にお米をぎっしりと詰め、アスパラガスや鶏肉などの具材を乗せて、たっぷりとみそソースをかけていくが、ある“こだわり”があるという。

地域情報ビジネス部の生徒:
日振島の海水から塩を出して作りました。

実はソースのみそも、生徒たちがこうじから手作りしたというこだわりだ。

材料を全て詰めたら火にかける。ジュージューと焼きあがる音が聞こえてきた。
そして待つこと10分、生徒たちのふるさとへの愛が詰まった「みまライスバーガー」の出来上がり!

地元の魅力をこれからも発信

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テレビ愛媛の内木アナが試食
テレビ愛媛の内木アナが試食

内木敦也アナウンサー:
いいですね、このこんがりとした焼き色。いただきます。パリッとした食感もいいし、お米のふんわりした甘みと中から出てくるソースが利いてる。濃厚で深みもあるけど甘さがあって優しいんですよね。

ライスバーガーは、県内のイベントで生徒たちが店頭に立って販売。お客さんの声を直接聞くことも、教室では学べないかけがえのない経験だ。

地域情報ビジネス部・和田恋羽さん:
イベントで「おいしかったよ」とか地域の人に褒めてもらったり、家族とかに褒めてもらったらやりがいを感じます。

地域情報ビジネス部・猿谷めぐみさん:
三間町にもっと人に足を運んでもらって、県外の人にも三間町はこんなにいいところなんだというのを知ってもらいたいです。

北宇和高校三間分校「地域情報ビジネス部」は、これからも地域とつながり、三間の魅力を発信していく。

(テレビ愛媛)

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