23日午前10時ごろに発生した停電の影響で、東北・上越・北陸の各新幹線が一部区間で運転見合わせとなり、各地で大混乱となった。

さいたま市の新幹線高架付近(1月23日正午ごろ)
さいたま市の新幹線高架付近(1月23日正午ごろ)
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線路上で止まった北陸新幹線「かがやき」。金沢駅を出発後、大宮駅と上野駅の間で停電に見舞われた。閉じ込められた乗客は450人。車両内の乗客を避難させるため、現場には多くの消防隊員が駆けつけた。

続々と乗客が新幹線から降りてくる様子(さいたま市 1月23日午後1時ごろ)
続々と乗客が新幹線から降りてくる様子(さいたま市 1月23日午後1時ごろ)

そして午後1時、乗客が線路脇にあるメンテナンス用の階段から降り、緊急停車から約3時間、全員が車両から避難できた。
しかし、さいたま市の復旧作業現場では、思わぬ事故が発生していた。

感電事故が発生…1人が重傷

ブルーシートの奥で、ゆっくりと階段から降ろされるストレッチャーで運ばれたのは、復旧に当たっていた作業員とみられる。その後、救急車に乗せられ、搬送された。

これは、FNNが入手した感電事故発生直後と見られる映像。

ビデオポストより
ビデオポストより

現場の映像を確認すると、大の字のように線路上で倒れた人の姿が確認出来る。また感電した作業員とみられる人の衣服には、火がついているようにも見える。

ビデオポストより
ビデオポストより

目撃者:
急にベランダの方からドンッ、バンッて音がした。人があお向けで倒れてて、手が動いてて、炎が出てて、水かわからないですけどペットボトルのようなものをかけていた

新幹線の上にいる作業員。事故が起きていたさいたま市の復旧作業現場では、パンタグラフの近くで作業する様子が見られた。

こうした状況の中、突然、現場に爆発音が響いたという。

爆発音を聞いた人:
すごい音がした。思い鉄筋がバーンと落ちるような。感電したらあんな音がする

JR東日本提供
JR東日本提供

JR東日本によると、復旧作業の現場では、架線が垂れ下った状態だった。その後、架線の金具などの損傷も見つかった。

乗客撮影
乗客撮影

新幹線停止直後に撮影された写真からは、新幹線の上のパンタグラフが折れ曲がっているように見える。
さらに、線路脇にはパンタグラフの一部が落ちていた。
一体、何が起きたのだろうか…。

乗客撮影
乗客撮影

乗客:
何か落ちてくるなと思って、そのあとにカシャンと音がした。何か落ちてくるなという感じで、一瞬でした

消防によると、2人が病院に搬送され、50代の男性が重傷、40代の男性が軽傷という。

専門家「新幹線の電圧は雷の比じゃない」

停電により、緊急停止した北陸新幹線「かがやき」。専門家は、その復旧作業中に起きてしまった事故だと推測する。

鉄道アナリスト・川島令三氏:
新幹線の電圧っていうのは、2万5000ボルト。大電流が流れますので、雷の比じゃなくて、作業員がまだ架線をいじっていた、触っていたときに電流が流れた。それで感電したということですね

JR東日本は先ほど、東北・上越・北陸新幹線について、24日の始発から通常通り運転を計画していると発表した。
(「イット!」1月23日放送より)

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