寒い冬におすすめする「あったか〇〇」と言えば…。柳田国男の遠野物語で有名な民話の里、遠野市は、趣深い風景があちらこちらにあるが、実はとても寒い。そんな時、体を芯から温めてくれるピリ辛でホットなご当地グルメ「五右衛門ラーメン」を紹介。

後を引く魅惑の辛さのご当地グルメ

遠野市民に「五右衛門ラーメン」について尋ねると、「辛口ラーメンという感じですね」「どこのラーメン屋さんでも普通にあります」などの声が聴かれた。

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また、「前、喜楽と言う五右衛門の(元祖の)お店だったが、そのあとを継いだ人がいて最近復活、そこのラーメンもおいしい」と教えてくれる人もいた。
五右衛門ラーメンは遠野市内の様々な店で提供していて、店ごとに違った味わいが楽しめる。

「京屋」の店主は、発祥の店「喜楽」の今は亡きご主人にその作り方を教わった。

京屋 店主・上村誠さん:
レシピもないので、口頭でアレとコレとアレだと。「コレで作ってみろ」と、それだけ。すぐにはできなかったが自分で試行錯誤して、師匠に見てもらったりした

師匠・七木田勝矢さんの味を受け継ぐには、約2年もかかったという。

京屋ではトッピングする野菜や豚肉などの具材に辛みを入れていて、上村さんは「最低3種類以上の辛みをブレンドしたものを使っている」と話す。

しょうゆだれに鶏ガラと野菜のスープを入れ細麺を泳がせる。トッピングする辛く味付けした具材は、かなり多めだ。

高橋礼子アナウンサー:
スープなみなみで具もたくさん。おいしい。確かに野菜が辛い。そして麺が細いからよく絡みますね。スープはベースはあっさりしてるんですけれど、後から結構刺激的な辛みがくる

京屋 店主・上村誠さん:
豆板醤の辛みが結構強めに出ている。結構酸味がある

どうして五右衛門ラーメンという名前なのか? その理由について聞いていたか尋ねると、上村さんは「熱い五右衛門風呂みたいなことから、その名前がついた」と話してくれた。

元祖の味は後を引く魅惑の辛さ、いつまでも守ってほしいものだ。

特製みそを使った濃厚スープも

道の駅の食事処にも、五右衛門ラーメンがある。遠野風の丘の「とおのごはん」の特徴は、「みそ味」の五右衛門ラーメンだ。

とおのごはん・村上源さん:
うちの特製のみそです。濃厚な感じで召し上がれます

辛みは豆板醤とラー油などでピリ辛に仕立てた野菜をトッピングしている。

高橋礼子アナウンサー:
オレンジ色のスープは食欲がそそられますね。辛い!目が覚める辛さです。酸味も強めですね。みそ味がまたいいですね。コクと味わい深いスープで、よりおいしくいただけます

ジンギスカン料理店にも五右衛門ラーメン

遠野のソウルフードといえばジンギスカンも有名だ。看板にジンギスカンを掲げ、幅広い世代に人気の「よねたや」にも五右衛門ラーメンがあった。

さながら五右衛門風呂のような深い器の五右衛門らーめん。もうもうと湯気をあげ、熱々で登場。

高橋礼子アナウンサー:
おいしい。食べやすい辛さです。後からピリッとくるのが、いいですね。(スープは)あっさりしてます。お肉のうまみも出てますね

よねたや 店主・米田康一さん:
一番先に肉を油で炒めてエキスが入っている。野菜で甘みを足す

そしてオリジナルの辛みを溶かし込んだスープを追加、魅惑の味が完成。良いバランスに仕上がっている。

店ごとに個性があふれる遠野五右衛門ラーメンを食べてみては?

(岩手めんこいテレビ)

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