能登半島地震から2週間。
石川・珠洲市内にある小学校では、200人もの人々が避難生活を送っている一方、1月15日から学校が再開された。

そんな避難所にやってきたのが、移動式販売車の「移動スーパー」。
苦しい避難生活に少しでも希望を、そして笑顔を与えたい…。各地に広がる支援の輪を取材した。

雪の避難所に移動販売車 品物を“選べる喜び”

15日午後1時ごろ、厳しい寒さとなった珠洲市の避難所に1台の軽トラックが入ってくると、あっという間に人だかりができた。

避難所に入ってきたトラックの正体は…
避難所に入ってきたトラックの正体は…
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支援活動にあたっていたのは、全国で移動スーパーを展開する「とくし丸」。

被災者:
こうやって来ていただいただけでうれしいです。ありがとうございます。

店員:
水いらないシャンプー使いますか?

被災者:
欲しいね。もう1本もらえる?お金ないよ。

店員:
これタダです、全部。

被災者に水不要のシャンプーを手渡す
被災者に水不要のシャンプーを手渡す

車の中には、ソーセージや納豆、野菜、牛乳、調味料などの様々な食料品、そして日用品などが並んでいて、こうした品々を被災者に無料配布している。

移動スーパーには、ソーセージや納豆、野菜、牛乳、調味料など様々な食料品が並んでいた
移動スーパーには、ソーセージや納豆、野菜、牛乳、調味料など様々な食料品が並んでいた

能登半島地震の発生から2週間。棚いっぱいの食品を前に、被災者は何を選んだのか。

日用品も
日用品も

被災者:
目が輝きますよ。ニンジンもください、なくなったんで。

取材班:
このお肉は何に使うんですか?

被災者:
何にしましょうかね。久しぶりのお肉なんでね。(卵を手に取り)玉子丼とか。

被災者:
孫が避難してきているので、孫にイチゴとヨーグルトいただきました。

久しぶりに味わう品物選びができる喜びに、被災者からは笑みがこぼれた。
また「日用品や食料品が並んでいることで、どこか日常に戻ったような気がする」と喜びの声も聞かれた。

移動スーパー「とくし丸」は、1月いっぱいをめどに、4台のトラックで支援活動を続けるという。
(「イット!」1月15日放送)

<フジネットワーク サザエさん募金>能登半島地震救援

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