地震発生直後に大規模な火災が発生した観光スポット「朝市通り」では10日も、消防・自衛隊・警察などによる捜索活動が行われた。近隣住民からは、火災で一変した「朝市通り」の復興について不安の声も聞かれた。
炎に包まれた「朝市通り」
9日夜から雨が降り続き、大雨警報が出ていた石川・輪島市。

地震発生直後に大規模な火災が発生した観光スポット「朝市通り」では、10日午前9時ごろから一斉捜索が再開した。10日はさらに人員を増やし、消防・自衛隊・警察など200人以上の態勢で捜索した。冷たい雨が降りしきる中、隊員らはバケツにがれきを入れて取り除いていた。
「朝市通り」は、火災により店舗や住宅など約200棟が全焼し、約4万8000平方メートルが焼失したとみられている。

地上で撮影された火災当時の映像には、車のクラクションが鳴り響く中、町全体が炎に包まれる様子が記録されていた。

また、燃え広がる炎を前に、懸命に消火活動する消防士たちの姿もあった。
「何十年か先の輪島のイメージが全くわかない」
現在、石川県内の安否不明は52人(10日午後2時時点)、そのうち輪島市は41人で最多となっている。
近隣住民からは友人らの安否を心配する声ともに、火災で一変した「朝市通り」の復興について不安の声も聞かれた。

近隣住民:
朝市がもう1回立ち上がるのかというと難しいな。朝市がなければ観光が立ち行かない。このあと何十年か先の輪島のイメージというのが、今のところ全くわかない。
午前中まで降っていた雨は収まったものの、依然、強い風が吹いている輪島市。石川県警などは、13日まで一斉捜索を続け、被害の全容把握を急ぐ方針だ。
(「イット!」1月10日放送より)
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