インターポール(ICPO)=国際刑事警察機構は絶滅の恐れがある野生生物の違法取引に対する一斉摘発を行い、世界各地で約500人を検挙したほか、2100件を超える動植物を押収した。
一斉摘発は2023年10月、133カ国の警察や税関当局などが協力して行い、ワシントン条約などで保護されている野生生物の取引などに関与した約500人を検挙したほか、2114件の動植物を押収した。
このうちヨーロッパのチェコでは、猿の一種、ゴールデンハンド・タマリン2匹が押収されたほか、アフリカのボツワナではウロコの違法取引で知られるセンザンコウの密輸が摘発された。

ほかにも象牙111本、重さにしておよそ300キロや、1300羽を超える鳥が押収された。

また植物については、カナダで保護の対象となっている木材が彫刻された状態で見つかるなど、世界で550トンを超える木材が押収された。
インターポールのストック事務総長は「ほとんどの犯罪が暴力、汚職、金融犯罪などの国際組織犯罪グループと強いつながりがある」として、さらなる被害の拡大に警戒を強めている。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(5枚)