北海道で暮らす働くママの1日を追いかける観察ドキュメント「ママドキュ」。
子育ても仕事も頑張りながら働くママさんたちのリアルな1日をのぞくと、限られた時間で家事・育児をこなす究極の時短ワザの連続だった。
今回の主役は札幌市に住む、35歳の美矢子さん。
イヤイヤ期真っ只中の2歳女の子を育てながら、北海道唯一のプロのオーケストラ「札幌交響楽団」でオーボエの首席奏者を務めている。
音を出せない早朝も有効活用
この記事の画像(9枚)午前5時30分。
美矢子さんは朝早くから本格的な工具を使い、オーボエに挿すリードという部品を手作りしていた。
ミリ単位で調整する姿はまさに職人技だ。
楽譜を取り出し、前日のリハーサルの録音を聞きながら復習もしていた。
夕食の仕込みは朝のうちに
朝のうちに夕食の仕込みを済ませるというみやこさん。
美矢子さんのベストバイアイテムは、コープさっぽろの宅配サービストドック「野菜セット」。
定番の野菜や、旬の野菜が鍋用やサラダ用など用途に合わせてチョイスされていて、買い物が楽になるようだ。
夕食のスープは,電気圧力鍋「siroca」でほったらかし調理。
火を使わない!“ふわふわ時短オムレツ”
夕食の仕込みが終わると、朝食の準備に取り掛かる。
朝食の定番「オムレツ」は、火を使わずにレンジを使うのがみやこさん流。
レンジで2回温めると、ふわふわのオムレツが出来上がる。
地方公演に行った時、お吸い物やスープの素をよく買うというみやこさん。
スープに作り置きの煮びたしを入れて、具だくさんスープが完成した。
イヤイヤ期はかっぽう着で乗り越える!?
長女きいちゃんはまさにイヤイヤ期。
しかし、みやこママの膝の上で朝食を食べると、ご機嫌なきいちゃん。
朝の必需品は、割ぽう着。洋服が汚れるのを防ぐためのアイテムだ。
公演は年間120回 オーボエの首席奏者を務める
美矢子さん所属する札幌交響楽団(通称「札響」)は、60年以上の歴史を持つ国内トップクラスのプロオーケストラだ。
コンサートは年間約120回行う。夜の公演が多く、泊りがけの出張もあるので、夫のけいじさんや、けいじさんの両親の協力が不可欠だ。
買い物リスト作成!無駄な買い物を防ぐ
「1分1秒でもいいから練習時間が欲しい」そのために、家事を速やかにこなす。
美矢子さんの推しスーパー「北海市場 山鼻店」。
店舗内に精肉店があり、鮮度の良いお肉が揃っている。
買い物はリストを作成し、迷わずに済ませる。
イチオシ調味料「すき焼きのタレ」
夕食は朝に仕込んだスープに加え、10分で2品を用意。
包丁を使うのはタマネギのみ。冷凍でストックしているしめじや油揚げ、こま切れの牛肉をフライパンに入れたら、すき焼きのタレで味付けする。
美矢子さんイチオシの調味料は「すき焼きのタレ」。
醤油、砂糖、酒、みりんなど和食の基本の調味料が全て入っているので、これ1本で味が決まる隠れた万能調味料だ。
子どもが好きな甘辛い味付けで、食べ残しも少ないようだ。
もう1品は、すき焼きのタレに、水と酢を足して「鶏のすっぱ煮」に。
食材と調味料を入れ、電気圧力鍋に入れるだけ。美矢子さんの時短レシピで10分で2品完成しました。
“予想外”も いとおしい
栄養バランスを考えた夕食でも、きいちゃんが食べてくれるか分からないのが、育児の難しいところ。
「仕事は準備したら準備しただけの成果があるが、育児の難しいところは、準備してもその成果がどう出るかは子ども次第ということ。『うまくいったな』『ダメだったけど、そんなもんだよね』」
仕事には妥協を許さない厳しい姿勢で臨む一方で、子育ては思い通りにいかないものと受け止め、予想外を楽しむママの姿があった。