バレーボールで、Vリーガーとビーチバレーボーラーの「二刀流」に挑戦する、熊本・鎮西高校出身の水町泰杜(たいと)選手(22)が両チームへの入団会見を開き、満員の観客の前で2つのユニホームを掲げ、活躍を誓った。

スーパースター誕生にファンも熱狂

現在、早稲田大学4年生の水町泰杜選手は、11月にVリーグ1部のウルフドッグス名古屋と、ビーチバレーのチーム、トヨタ自動車への入団が発表された。

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12月23日に愛知で行われたウルフドッグスのホームゲームの会場では、入団する水町選手の初めてのグッズである応援タオルが発売されると、多くのファンが列を作り、次々と手に取っていた。

たくさんのファンが会場に
たくさんのファンが会場に

水町選手の入団について、ファンからは「めちゃめちゃうれしかった。これ(タオル)目当てで来た」「高校1年の時から好きで。1人で打開できるところがロマンがあって、すごく好き」「(タオルを手に入れて)めっちゃうれしい。大好き!」と喜ぶ声がたくさん聞かれた。

Vリーガーとビーチバレーボーラーの“二刀流”

試合終了後、大観衆の拍手に出迎えられ笑顔で登場した水町選手には、ウルフドッグスの12番のユニホームと、トヨタ自動車の1番のユニフォームが渡され、同時に2チームに所属するという過去に例のない入団発表となった。

トヨタ自動車ビーチバレーボール部・川合俊一GM:
冬はバレーボール、夏はビーチバレー。初めて日本で本格的な大学のスーパースターが「二刀流」を選んでくれたということで、本当にすごい決断だったと思います

初めての挑戦 水町選手が意気込みを語る
初めての挑戦 水町選手が意気込みを語る

水町泰杜選手は「初めての挑戦で、どういうふうにやっていくか先は見えないが、自分らしく明るく自分にできることを精いっぱいやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」と意気込みを語った。

ビーチに興味持つきっかけは“熊本地震”

入団発表会では、司会者からのさまざまな質問に水町選手が答えた。

ーー水町選手の名前が書かれたタオルが販売されてたくさん売れたということで、この光景を水町選手はどう見ているか?

水町泰杜選手:
初めての光景なので、「これがVリーグか」という感じです

ーーファンは水町選手をどういう呼び方をすれば?

「泰杜(たいと)」と呼んでほしい
「泰杜(たいと)」と呼んでほしい

水町泰杜選手:
名字で呼ばれることが多いが、僕は下の名前で呼ばれる方がうれしいので、ぜひ「泰杜(たいと)」でお願いします

その後、場所を移して記者会見に臨んだ水町選手は、ビーチバレーに興味を持ったきっかけを教えてくれた。

水町泰杜選手:
高校に上がるときに震災(熊本地震)があって、それから体育館が使えなくなって、駐車場やグラウンドでバレーをする機会が1年半続いた。グラウンドなのでビーチほど軟らかくはないが、2対2でやる機会が増えて、ビーチってこういうものなのかなと思ってビーチに興味を持つようになった

そして、「インドアとビーチバレーを通して、自分が成長すること、両方をつなげたい意図を持ってやっているので、影響力を与えられるような人間になりたい」と抱負を語った。

大学卒業後のトップ選手が「二刀流」に挑戦するのは国内では初のケースだということで、水町選手の今後の活躍から目が離せない。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
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