本格的な降雪シーズンを迎える中、多くの駐車場で見られるのが「ワイパーを上げている車」だ。一体、何のためにワイパーを上げるのか…そのメリットについて、JAF新潟支部に聞いた。

「車のワイパーを上げる」どんな効果が?

2023年12月22日から23日にかけて今シーズン一番の寒気が流れ込んだ新潟県内。最大積雪深は新潟市中央区で42cm、長岡市で52cmなど平地でも大雪に見舞われた。

新潟市も積雪
新潟市も積雪
この記事の画像(7枚)

この大雪によって、自宅周辺の雪かきや車の雪下ろしに汗を流した人も多く見られた。

こうした中、駐車後に雪対策の一つとして車のワイパーを上げている人も多いのではないだろうか。その効果についてJAF新潟支部に聞いた。

ワイパーの凍結防止や雪下ろしが楽に

JAF新潟支部によると、降雪時、ワイパーを上げておくことでフロントガラスとワイパー(ゴム)が凍り付いてしまうことを防ぐ効果があるという。

また、車に乗る際に、フロントガラスやリアウインドウ(車の後ろにある窓ガラスの名称)の雪下ろしがしやすいメリットもある。

一方で、大雪となった場合には、ワイパーを上げておかないことで故障につながってしまうケースもあるという

大雪時には故障につながる危険性も?

ワイパーを下げたままにしておくと、降り積もった雪の重みでワイパーブレードやアーム(ワイパーを動かす部分)モーターなどが故障する恐れがあるという。

リアワイパーに雪が降り積もることで、変形・破損してしまうこともあれば、フロントガラスに雪が積もったままワイパーを動かしてしまい、雪の重みで正常に作動しなくなる恐れがあるという。

このほか、ワイパーが凍結してしまうときれいに拭き取れなくなる。すでにワイパーが痛んでいる、拭き取り部分が劣化している場合には、早めの修理や交換が必要だ。

本格的な降雪シーズンを迎える中、降雪や凍結が予想される際には車のワイパーは上げておいたほうがよさそうだ。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。