京都府の「京式部」や、秋田県の「サキホコレ」。

近年、新品種が続々登場しているブランド米は、年末が迫った今、「ふるさと納税」の返礼品として人気が高まっているという。

地酒のように…「ご当地の米」を続々開発

ふるさと納税の総合サイト「ふるさとチョイス」では、返礼品の人気ランキングで牛肉に次ぐ2位の人気だという「米」。

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「コシヒカリ」や「あきたこまち」といったメジャーなブランド米が並ぶ中、「ななつぼし」「新之助」といった、2000年代に入ってから開発されたという新品種の米も目立つ。

そうした“新品種の米”とは、どのようなものなのだろうか。

訪ねたのは、創業240年以上の歴史がある、東京都内の米店。
店内には、全国から厳選した約50種類の米が並んでいた。

亀太商店・市野澤利明さん:
各県がそれぞれオリジナルブランドのお米を作るようになってきましたね。そして「どうだ、ここの県にはこういうお米があるんだぞ」と、地酒のような感じで、“ご当地でできるここだけのお米”というので開発されてきております。

3年前から販売が開始された、秋田米の「サキホコレ」は、米の出来を審査する「食味ランキング」で、最も評価の高い「特A」の評価を2年連続で受けている。

亀太商店・市野澤利明さん:
最初お口に入れたらやわらかなんですが、噛むと結構噛みごたえが出てくるというタイプですよね。

他にも、京都「京式部」は、料亭や米のプロフェッショナルが共同で開発したという。

亀太商店・市野澤利明さん:
(最初は)フワッと甘みが来て、喉に入れたときには非常に甘さを感じるんですけど、入っていくとスーッと甘みが消えるという。麗しいっていうか、雅な感じのお米ですよね。

ふるさと納税で米の人気が高まっている理由について、米の国際コンクールで審査員を務めている専門家はこう話している。

芦垣裕さん:
今までに食べたことのない味や食感、香りが楽しめるお米を自宅まで配送してくれる。さらに近年の夏場の異常な暑さにも耐性がある品種が多く、見た目も綺麗で、炊き上がりも美しいものが多い。
(「イット!」12月22日放送より)