5歳の子どもが描いた絵本が多くのXユーザーたちの心をつかんでいる。
5歳次女が作った絵本、見ていきませんか。
「たくさんのひとにみてもらいたい!」といつもは控えめな5歳が申しており…彼女の自信になればと思います

母親のいくらどんさん(@umaiikura)がこんなコメントとともに投稿したのは、次女さんが描いたという8ページの絵本。タイトルは『すいかのたねむしがたいへんだ!』。

「むかしあるところにすいかのたねむしがいました。
さらにすいかのたねむしはおさんぽにいきました。」
主人公はスイカの種のような黒い体をした、4匹の“すいかのたねむし”。物語は、すいかのたねむしたちが巣穴から出て散歩に出かけるところからスタートする。

「そしてへびのおうさまがいました
こは(わ)いへびがいました」
そして巣穴の外の世界には、“へびのおうさま”と”こはいへび”がいるようだ。並んで歩いていたすいかのたねむしたちの前に、突然、大きな“こはいへび”が登場。

「あ!」
“こはいへび”は、1匹のすいかのたねむしを長い舌で捕まえてしまった。

「おまいがー!」

結局、全員が捕まってしまい“へびのおうさま”がいる場所に連れてこられてしまった。3匹のすいかのたねむしたちが檻に入れられる中、1匹が、“へびのおうさま”に差し出されようとしている…。
「やめて!」
“へびのおうさま”はすいかのたねむしを食べようとしているのだろうか。それに抵抗をするすいかのたねむし。いよいよ絶体絶命か…。そこに現れたのは…!?

「よし」
パトカーとともに駆け付けた新キャラクターが、“へびのおうさま”と“こはいへび”を追い払ったのだ。
「やたー!」
こうして、すいかのたねむしたちは無事に助かり、物語は終わった。

絵本を読んだ人たちからは、「5歳の絵本作家誕生ですね」「こころがほっこりとして笑顔になれました」「『おまいがー!』と『やたー!』がかわいくてかわいくて好きです」などのコメントが寄せられ、5万7000のいいねが集まっている(12月19日現在)。
中には「え も おはなし も さいこうです!!!」と次女さんが読めるようにひらがなでコメントしている人もいた。
素晴らしい力作で多くのXユーザーをほっこりさせた次女さん。いったいどのような子なのだろうか。まずは、母親のいくらどんさんに聞いた。
小さい頃から絵本が大好き
――次女さんはどんな子?
次女は小さい頃から絵本が大好きでした。たくさんの本を読むというよりは、お気に入りの本を何度も何度も読むタイプの子です。『ノラネコぐんだん』や『バムとケロ』、姉の影響から虫のや危険生物の図鑑も読んでいます。
――今回、なぜ絵本を投稿しようと思ったの?
次女は早生まれな事もあり、同じクラスの子に劣等感があるようでした。自信を持てないというか。今回の絵本がとてもいい作品だったので、SNSを使ってたくさんの人に見てもらえたら自信になるのではと思い投稿しました。
――絵本を制作するのは初めて?
以前「ふるうつーのほん(フルーツの本)」という小さい本を作ろうとしていた事はありますが、それは未完でした。本を完成させたのは初めてです。

――投稿の反響についてどう感じている?
想像の何万倍もの反響があり、驚いています。しかも、あたたかいコメントばかり。次女が読めるように、ひらがなで書いてくれた方もいて、本当に感謝感謝です。他にも、“癒された”“仕事がんばれそう”といったコメントもあり、嬉しい限りです。
“epsode0”で裏設定が明らかに
――いくらどんさんの感想を教えて。
もう「すごい」の一言でした。私が1番好きな所はやはり「おまいがー!」の所です。すいかのたねむしがピーンと伸びてて、びっくりしている感じが出ていますよね。そこからの怒涛の展開、からの「よし」「やたー!」でスピーディーハッピーエンドなんですけど、一コマ一コマ絵が丁寧なんですよね。
――注目してほしいポイントは?
すいかのたねむしたちのリアクションです。真っ黒で顔もないんですけど、手をあげてる子、汗が出てる子、いろいろいるのでぜひ見て欲しいです。
――“夫から 「episode 0となる絵がある」との事で見せてもらいました”と投稿されていたけれど、どのような世界だったの?
たねむしにも王様がいる事が判明しました。

もしかしたら、たねむしとへびには長年の因縁があるのかもしれませんね…。それは次女にしか分かりませんけれども。
「みんなおまいがー!がすきなんだね。」
大人も驚くほど練られた『すいかのたねむし』の世界。続いて次女さん本人にも絵本について聞いてみた。
――なぜ、すいかのたねむしを主人公にしたの?モデルはいるの?
すいかのたねむしがかわいいから。すきだから。(いくらどんさん:本当にスイカの種に似ている虫がおりまして、我が家ではそう呼んでいました)
――すいかのたねむしたちを助けに来てくれたのはどのようなキャラクターなの?
コッペのけいさつ。(いくらどんさん:うちで飼っているオレンジのポメラニアン、名前がコッペと言います)

――がんばって描いたところはどこ?
さいごのページをがんばった。たいへんじゃなかった。
――たくさんの人たちの感想を知ってどう思った?
うれしかった。みんなみてくれてありがとう。みんなおまいがー!がすきなんだね。
たねむしのほんのつづきはありません。ちがうほんをかくよ。
5歳次女が作った絵本、見ていきませんか。
— いくらどん (@umaiikura) December 14, 2023
「たくさんのひとにみてもらいたい!」といつもは控えめな5歳が申しており…彼女の自信になればと思います😌
(すいかのたねむし→スイカの種みたいな虫の事です) pic.twitter.com/jF6RcSF0DO
素敵な作品でたくさんの人々を和ませた次女さん。これまでは自信がなさげだったというが、ぜひ自信をもって次の作品にもチャレンジしてほしい。
(画像提供:いくらどんさん)