神田明神で行われた“すす納め”を手伝うルンバが、SNSで話題に。神田明神は秋葉原や神田などの地域の氏神様で、最近は「ITの神様」とも言われている。ルンバを手がける会社のオフィスが 神田にあるという縁で、ルンバの導入が実現したという。
年末の風物詩に大活躍
12月13日、まだ日も昇らない早朝5時に始まった千葉・成田山新勝寺のすす払い。

長さ約10mの笹竹を使って1年間の汚れを払い落とす、年末の恒例行事だ。
新たな年を迎えるためのこの伝統行事だが、今ネット上で話題となっているのが、神田明神で行われたお掃除ロボット「ルンバ」による“すす納め”だ。

すすを落とす神職の足下で黒い円盤が動き回り、本殿にモーター音が響き渡る。

この様子を千代田区役所がSNSに投稿すると、わずか1日で500万回を越える再生回数を記録した。
動画には「すごい数のルンバ。ずっと見てられる」「新旧みごとな融合。新たな時代の幕開け」「人手とルンバの対比が面白い!」などのコメントが寄せられた。
ルンバに交通安全のステッカー
江戸時代から続く歴史の中で、ルンバによるすす納めは初めて。今回は11台のルンバが“お手伝い”をしたという。

ここからはネット取材部の井上部長がお伝えする。なぜ、神田明神にお掃除ロボットが導入されることになったのだろうか。
ひと言で言えば「ご縁があった」という。神田明神は秋葉原や神田などの地域の氏神様で、最近は「ITの神様」とも言われている。
一方、ルンバを手がける会社のオフィスがあるのが神田。神田という「地縁」から、話が進んでいったそうだ。

伝統のすす納めを行うにあたっては、ルンバもおはらいに加わっていた。
気になるのは、ルンバに付いていた「赤いお守り」のようなもの。これは一体何なのか?

確認をしたところ、「交通安全のステッカー」だそうだ。
実は、社殿の中には神様しか立ち入ってはいけない場所があり、交通整理は必須。そこをあらかじめルンバに記憶させたという。なお、神楽殿ではルンバは水拭きをしていた。

そして、神田明神の反応は…。すす納めは、江戸時代から伝わる神田明神の伝統の行事だが、神職の方は「お掃除ロボットの“ご奉仕”という新しい形が実現し、新鮮だと感じた」と語っていた。
(「イット!」 12月13日放送より)