熊本県教育委員会は県立高校の入学試験について、現在の前期選抜と後期選抜の2回の試験を一本化する、新たな入試制度を導入する方針を示した。現在の小学6年生が受験する2027年から実施される。
前期選抜と後期選抜を一本化へ
熊本県立高校の入学試験は、現在、前期選抜と後期選抜の2回に分かれ、受験生や学校の負担の大きさなどが課題となっている。

12月8日の熊本県議会で白石教育長は新たな入試制度について、現行の2回の試験を一本化して実施すると説明。
受験生には、全員に5教科の学力検査を実施したうえで、それぞれの学校の特色に合わせて面接や実技試験を行うとしている。

また、実施時期について、中学校での学ぶ時間や進路を考える時間を確保するため、3月上旬に実施する考えを示した。
現在の小6 高校受験時に新制度に
熊本県教委は、この素案について県民から意見を求めるパブリックコメントを実施し、2023年度中に新制度の概要を決定する方針だ。

また、3年間の周知期間を設け、現在の小学6年生が受験する2027年から新制度での試験を実施したいとしている。
(テレビ熊本)