「政治とカネ」の問題に揺れる岸田内閣。22日、新たな批判をしたのは、元首相の立憲民主党・野田佳彦氏だった。3世議員の岸田首相、そして長男・翔太郎氏らに対する痛烈な世襲批判が飛び出した。
野田元首相が岸田首相を厳しく追及
22日の国会で立憲民主党・野田佳彦元首相(66)は、自民党の5つの派閥で4000万円を超える政治資金パーティーの収入を記載していなかった問題をめぐり、岸田首相を追及した。

立憲民主党・野田元首相:
自民党の主要の派閥、5つの派閥で同じことが起こっていた。これ氷山の一角じゃないか。まだまだ危機感が足りないと思うんです。なぜこんなことが起こっているのかということを、それを解明するところまでが調査だと思いますよ。

岸田首相:
政府とも違う、自民党とも別の政治団体、それぞれにおけるさまざまな、この「政治とカネ」の問題。幹事長としてしっかりとこの説明を尽くすようにということを伝える。こういったことを総裁として指示をしたわけであります。
「ルパンだって三世まで」
さらに野田元首相が批判したのは、世襲議員について。

立憲民主党・野田元首相:
閣僚のほぼ半分。総理も含めてですよ、総理も含めて、適材が世襲ばかりというのは、異常な事態ではないか。

9月に改造した岸田内閣の顔ぶれを見てみると、閣僚20人のうち、曾祖父母やおじ・おばまで含めた3親等に国会議員がいる閣僚は、実に半数の10人にのぼる。
“たたき上げ”の政治家である野田元首相は、国会議員の祖父と父を持ち、長男の翔太郎氏を首相秘書官にしていた岸田首相に迫った。

立憲民主党・野田元首相:
総理、3世ですよね? ジュニアに委ねると4世でしょ?、今度。ルパンだって三世までですよ。歌舞伎役者じゃないんだから。

岸田首相:
国民が幅広く有能なふさわしい人材を選べる、こうした制度やこの仕組みを作っていく努力は、絶えずこれからも行っていかなければならない。
「政治とカネ」をめぐる問題。さらに世襲批判まで受けた岸田首相。野党は今後も追求を強める構えだ。
(「イット!」11月22日放送より)