12年前の11月20日、当時32歳の一瀬敦さんが車にひき逃げされ、遺棄されたとみられている未解決事件。20日、三重県松阪市の駅で、遺族や警察が情報提供を呼びかけた。

12年前の未解決事件

三重県松阪市の駅に立てかけられた看板。

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そこには、優しい笑顔を浮かべる男性が映っている。当時32歳の一瀬敦さん。

12年前の11月20日に起きた、未解決事件の被害者だ。

駅から帰宅する途中、車にひき逃げされたとみられる一瀬さん。20km以上離れた山林で見つかった時には、変わり果てた姿になっていた。

警察は、生きたまま遺棄された可能性があるとしている。それから12年。20日、遺族や警察が情報提供を呼びかけた。

一瀬さんの弟は「兄貴を亡くして、犯人が見つかっていない。情報提供をお願いしたい」と、駅を歩く人に声をかけ続けた。

残された時間はあと8年

事件が解決するまでは生き続けると語っていた一瀬さんの母親は、2022年に他界した。その思いは、兄弟が引き継いでいる。

一瀬さんの兄は「記憶違いと思ってもいいので、情報提供をお願いしたい」と話し、一瀬さんの弟は「(犯人は)前に出てきて、罪を償ってほしい。そこだけは絶対に変わらない」と語った。

捜査が行われている保護責任者遺棄致死罪は、時効が20年。残された時間はあと8年だ。
(「イット!」 11月21日放送より)

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