路上に散乱した大量のゴミ。反対側の歩道にまで散らばっている。

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撮影者は「自転車とかもジグザグに走って、みんな避けてた感じ」と話した。

東京・蒲田の飲食店が立ち並ぶ通りでは、相次ぐゴミの不法投棄に、住民たちが悩まされている。誰が、何のために不法投棄をしているのだろうか。

問題となっているのは、ビルの専用ゴミ集積所。飲食店などから出た有料回収の事業ゴミを一時的に集めるため設置されているものだ。

ビルの関係者は、「不法投棄で勝手に一般ゴミが捨てられています。夜中や明け方に捨てに来るので、誰が捨てたのかわからない状態です。毎月約20万円の費用が(余分に)かかっていると聞きました」と話している。

一体、誰が捨てているのか…。

「みんな捨てているから」

「イット!」が、ゴミ集積所の前に定点カメラを設置。

すると夜明け前、ゴミを捨てに来た1人の男性。本来、この集積所にゴミを捨ててよいビルではなく、別の建物の飲食店の店員とみられる。

なぜ、わざわざこの集積所にゴミを捨てていたのか。

(Q.何を捨てた?)
ゴミを捨てた男性と同じ飲食店の店員:
ペットボトル。(普段は)捨てていない。こっちはたまに、みんな捨てているから。

“みんな捨てているから”。そうはいっても、不法投棄とみなされる可能性がある。

「家でゴミがたまってしまったので…」

取材班が、近隣住民にインタビューをしている時にも…。

自転車で通り過ぎる男性。カメラを確認すると、かごから、ゴミ袋を取り出し投げ捨てていた。

(Q.何を捨てた?)
ゴミを捨てた男性:
家庭ゴミ。家で(ゴミが)たまってしまったので…。

男性が捨てていたのは、“家庭で出たゴミ”。本来、無料で回収してもらえるものを、わざわざこのゴミ捨て場に持ち込んだことで、ビル側に有料で処理させる形になっていた。

橋下綜合法律事務所・松隈貴史弁護士
橋下綜合法律事務所・松隈貴史弁護士

こうした不法投棄に対して、専門家は…。

橋下綜合法律事務所・松隈貴史弁護士:
廃棄物処理法に違反する形になります。懲役5年以下または1,000万円以下の罰金。

橋下綜合法律事務所・松隈貴史弁護士:
どなたが捨てたか特定できれば、捨てた方の責任になるんですけれども、それが特定できないと管理している方の責任というのも問われる可能性がある。
(「イット!」11月20日放送より)

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