余波が続いている。長野県諏訪市のレンタカー店で高級外車を借りて乗り逃げした男。先日、酒気帯び運転の疑いで警視庁に逮捕され、長野県警も「横領」の疑いで捜査を進めている。11月13日、男の両親がレンタカー店の担当者と面会した。
高級外車を借り…事故起こし大破
11月13日、ある男の両親が諏訪市のレンタカー店の担当者の元を訪れた。
その理由は―。
前方が壊れた黄色の車。約600万円するという高級外車だ。

9月17日、店に大阪府の20歳の男が現れ、この高級外車を借りた。
最初は5時間借りる予定だったが、何度も延長を申し出る。
車のGPSの位置情報では関西方面に向かい、最後に車の所在が分かったのは9月23日、大分県だった。
事故を起こしレッカーされていたのだ。

レッカー会社からも車借り立ち去る
男は「レッカー代のお金を取りに行く」と、レッカー会社からも車を借りて立ち去り、行方をくらました。
諏訪市のレンタカー店は代金11万円を請求したが、支払われないままだった。
その後、警察に被害届を提出。長野県警は横領の疑いで捜査している。
県警が捜査を進める中、男は警視庁に逮捕された。酒気帯び運転の疑いだった。

父「息子には腹が立っている」
容疑者と会えないためレンタカー店は両親に連絡。
そして11月13日、両親が大阪から担当者の元を訪れた。
店によると、レンタカー代や修理費用、車の運搬費用などを合わせると損害はおよそ300万円以上にのぼるという。
およそ2時間にわたる話し合いの末、両親は未払いだったレンタカー代11万円は息子の口座から引き出して返済した。

父親はNBSの取材に対し「とんでもないことをした息子には腹が立っている」などと話していた。
被害にあったレンタカー店の担当者は、「両親は自分たちは関係ない、息子が勝手にやったことだと主張していたので、誠意は感じなかった」と話す。
父親によると、男は「店には迷惑をかけたから謝りたい」などと話しているという。

(長野放送)