1977年11月15日に横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから、46年が経過した。めぐみさんの母・早紀江さん(87)さんは「怒りというかくたびれきってしまったというか、力が前みたいに出てこない」と、苦しい胸の内を明かした。

横田めぐみさん拉致から46年

1977年11月15日、北朝鮮に拉致された当時中学生の横田めぐみさん。

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めぐみさんの母・早紀江さん(87)が、苦しい胸の内を明かした。
「(政府から情報は)何もない。だからしんどい、本当にしんどい。何もわからない状態が続いている」

一緒に戦ってきた夫の滋(しげる)さんは3年前、亡くなった。
87歳となった早紀江さんは「怒りというかくたびれきってしまったというか、力が前みたいに出てこない。声も出なくなってきてだんだん弱ってくる」と、今の思いを話した。

かつてめぐみさんが帰国したら、「日本の美しい景色を見せて歩きたい」と話していた早紀江さん。今回、帰国が実現した場合について、こう述べている。
「帰ってきてくれるだけで、本当にあとはもう…こうしたい、ああしたいとか何も思わない…」

「結果が出なければ0点」

高齢化が進む家族会。代表は現在、めぐみさんの弟・拓也さんに引き継がれている。

家族会代表の拓也さんは、「言い過ぎを承知で誤解を恐れずに言うと、結果が出なければ0点。日本政府には全力をかけて国力をかけて、一人残らず全拉致被害者を返すように求めていきたい」と話す。               

当時13歳だっためぐみさんは、現在59歳。願うのはただ一つ、一刻も早い家族の再会だ。
(「イット!」 11月16日放送より)

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