新型コロナウイルスとインフルエンザの感染者の数をグラフにすると、実は9月に入ってからインフルエンザの感染者の数が、新型コロナを上回っているのだ。専門家は、今年の冬、インフルエンザに何度も感染する恐れもあると警鐘を鳴らしている。

“インフル” 異例の早さで流行

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27歳:
インフルエンザかかりました。39度ちょっとぐらい(熱が)出ました。めっちゃしんどかったです。

10カ月の娘がいる母親:
保育園では3人ぐらい(インフルエンザ感染者が)出ていて。家では手洗いと、足も洗うようしていて。保育園でははだしなので、足からも(ウイルスを)もらうと聞いたので、いつも足を洗うようにしています。

中学1年の娘がいる母親:
(娘の通う中学校で)学級閉鎖になって、その後に学年閉鎖になりました。それが2週間くらい前だったんですけれど、また最近すごく増えてきたので、いつまた学校が休みになるかドキドキしています。

38度以上の高熱や鼻水、せきなどの症状を引き起こすインフルエンザウイルス。飛沫によって感染し、例年であれば12月以降に流行のピークに差し掛かるが、今年は8月に急増し出して以降、異例の早さで感染者数が伸び続けている。

大阪府守口市の「きたにし耳鼻咽喉科」でも、インフルエンザを疑って来院する人が絶えない。

医師:熱は?
患者:熱はきのうの晩…

検査した男性は幸いにもインフルエンザではなかったが、大阪府でも多くのインフルエンザ患者が出ている。

大阪府によると、各医療機関で1週間に平均12人以上はインフルエンザ患者が出ている状況にある。これはインフルエンザの注意報レベルを超えた数値だ。近畿と徳島では全ての府県で注意報が発令されている。
※注意報レベル基準=1週間に平均10人以上

きたにし耳鼻咽喉科の北西院長は、流行の原因の一つとしてコロナの影響でインフルエンザに対する免疫力が低くなっていることをあげるが、それによって、例年とは違う症状も目にすると心配している。

きたにし耳鼻咽喉科 北西剛院長:
少し熱の出方や日数が長いケースを見るようになってきていますね。コロナでも問題になっていましたけれど、集中力が上がらない、やる気が出ないという体のしんどさの後遺症をインフルエンザでも見るケースがあります。

こちらの男性は…
男性:
インフルエンザの予防接種のワクチンを受けるために来ました。アルバイト先の社員のお子さんがかかってしまったと聞いているので、やっぱり流行しているのかなって。

10月中旬から始まった予防接種を希望する人も増えてきている。そのような中、北西院長が注意を呼び掛けたいというのは、「今年すでにインフルエンザにかかったから」と安心している人だ。

きたにし耳鼻咽喉科 北西剛院長:
同じシーズンに、同じ方が2回かかるということは十分ある。うちのクリニックでも、1カ月か1カ月半くらいの間隔で、2回かかったというケースがすでにありましたのでね。

何度も感染してしまうケースがあり注意が必要だ。

(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月8日放送)

関西テレビ
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