「食器洗い」にストレスを感じている人も少なくないのではないだろうか?

株式会社DG TAKANOの調査では、食器洗いにストレスを感じている人は約79%という結果が出ている。こうした中、同社は「水ですすぐだけで汚れも細菌も落ちる皿」を開発し、販売を開始した。

ブランド名は「メリオールデザイン(meliordesign)」。

この皿には、“世界初”のナノテクノロジーを使った表面改質技術が施されているため、「汚れと皿の間に水が入り込み、汚れが浮かび上がり、落ちにくい油の層も洗剤無しで落とせる」としている。

水だけで汚れが落ちる仕組み(提供:DG TAKANO)
水だけで汚れが落ちる仕組み(提供:DG TAKANO)
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DG TAKANOによると、通常の皿洗いでは「予洗い→スポンジに洗剤をつける→洗剤で食器をこすり洗いする→水で洗剤を流す→スポンジを洗い、手についた泡を水で流す、という工程が必要」だが、この皿は「水で流す」だけ。

また、「洗った後、すぐ乾く」のも特徴の一つ。皿を“うつ伏せ”にしても空気が通過する設計のため、「自然乾燥時間は、通常の磁器皿の3分の1まで短縮される」としている。

乾燥にかかる時間も短縮(提供:DG TAKANO)
乾燥にかかる時間も短縮(提供:DG TAKANO)

「メリオールデザイン」のECサイトで購入可能で、4種類すべてのサイズが1枚ずつ入った「スターターセット」は1万3970円(税込)だ。

メリオールデザイン(提供:DG TAKANO)
メリオールデザイン(提供:DG TAKANO)

「水ですすぐだけで汚れも細菌も落ちる皿」ということだが、水だけでは落ちない汚れ、落ちにくい汚れはないのか? そして、このお皿を使うと、食器洗いのストレスは減るのか?

「DG TAKANO」の担当者に聞いた。

ほとんどの汚れを水やお湯だけで洗浄

――「水ですすぐだけで汚れも細菌も落ちる皿」を開発した理由は?

メリオールデザインは、自分たちの力で社会や世界はより良くできるという「meliorism」の考え方から誕生しました。

弊社は世界が抱える最も大きな社会課題の一つである水不足の解決に取り組んできました。

最大節水率95%の節水ノズル「Bubble90」を2009年に開発し、さらに節水による資源の確保を推進するために、「洗われる側」の食器を開発する必要があると考え、メリオールデザインの開発に至りました。


――水だけで除菌までできるのはなぜ?

独自のナノテクノロジーをつかった表面改質技術です。この技術により、汚れとお皿の間に水が入り込むことで汚れが浮かび上がり、水だけで汚れや細菌を洗い落とせます。食品衛生検査指針で推奨されている「ATPふき取り検査法」を実施し、一般的な合格基準値とされている「200RLU」を水洗いだけでクリアしています。


――水だけでは落ちない汚れ、落ちにくい汚れはない?

洗剤を使用して洗い物をする必要があった今までのお皿とは違い、ほとんどの汚れを水やお湯だけで洗浄します。

お米、パスタなどの固まった汚れはお水に浸けていただき、お肉料理などの油汚れは油が溶けるお湯に数分浸けていただき、スポンジで軽く擦るだけで、洗剤を使用せずに洗浄いただけます。

使い方(提供:DG TAKANO)
使い方(提供:DG TAKANO)

――繰り返し使っていると、汚れが落ちにくくなったりしない?

使用頻度や使用環境によって、汚れが落ちにくくなるかは異なります。

電子レンジでお料理を温めていただけますが、冷凍食品を長時間、熱して調理したり、沸騰した状態が続くような調理にはご利用いただけません。熱が長時間、直接加わる状況は汚れ落ちが悪くなる原因の一つです。

また、食器の表面が傷つくようなメラミンスポンジや、たわしなどの硬いものでの擦り洗い、力を強く加えるご使用もお控えください。

無意識に抱えているストレスを解消

――この皿を使うと、食器洗いのストレスは減る?

私たちの調査では、家事の中で「食器洗い」は料理よりも大変だという結果がありました。また、食器洗いに関するストレスでは「時間がかかる」「手が荒れる」「汚れ落ち」が大きな割合を占めています。

メリオールデザインは水だけで汚れを落とすことができ、洗い物にかかる時間を大幅に短縮するだけでなく、洗剤による手荒れの予防、乾燥時間の短縮など、無意識に抱えているストレスを解消する一役を担います。

メリオールデザイン(提供:DG TAKANO)
メリオールデザイン(提供:DG TAKANO)

食器洗いのストレスを解消する一役を担うという皿。毎日の食器洗いにストレスを感じている人のは、このような皿も試してみてもいいかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。