10月30日には熊本県内のほとんどの観測地点で今シーズン一番の冷え込みとなり、冬の足音が聞こえてきますが、阿蘇からは「初氷」、天草からは「浮島現象」の便りが届きました。
馬も白い息 阿蘇・草千里では「初氷」
ふもとの乙姫で0.7度まで気温が下がった10月30日朝の熊本・阿蘇市。

標高1,100メートルの草千里にある池では、うっすらと氷が張りました。

シーズン初めての氷「初氷」とみられます。

また草原の馬たちが白い息を吐きながら気持ちよさそうに朝日を浴び、訪れた観光客は冬の装いとなった風景をカメラに収めていました。
天草の冬の風物詩「浮島現象」
一方、熊本・天草市の本渡港では海の上に島が浮かんだように見える「浮島現象」が見られました。

これは気温が下がったとき、温かい海水と冷たい空気の温度差で、海上に空気の層が発生して光が屈折する蜃気楼の一種です。

天草市本渡の10月30日、朝の最低気温は9.4度。今季一番の冷え込みが、海面近くの空気との気温差を生み出しました。

この現象は八代海に面する倉岳町でも見られ、遠くを通る船が海面より少し浮いて空中を進んでいるようでした。浮島現象は、寒くなると現れる天草の冬の風物詩となっています。
(テレビ熊本)