アメリカのバイデン大統領は18日、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くイスラエルで演説し、拘束されたすべての人質の解放に強い決意を示した。
アメリカ・バイデン大統領:
米大統領として、人質全員の解放と安全な帰還、これ以上の優先順位はないと断言する。

バイデン氏は演説の中で、「いかなる勢力もイスラエルに新たな攻撃を加えてはならない」とあらためて警告した。

深刻化するガザ地区の人道危機に関しては、1億ドル(約150億円)の人道支援を行うと表明したほか、現在は封鎖されているエジプト側の検問所についても、支援物資の搬入ができるようイスラエルと合意した。
国境なき医師団・日本人スタッフが見たガザの現状
こうした中、現在、ガザ地区南部に避難している国境なき医師団の白根麻衣子さんがインタビューに応じ、「爆撃やミサイルは常に隣り合わせで逃げる場所がない」と語った。

国境なき医師団・白根麻衣子さん:
移動しろと言われても、封鎖された空間で逃げる場所がない、本当に人道危機的な状況。
12日間で見てきたものは非常に衝撃的な規模の暴力。今一番被害を受けているのは一般市民。子どもや女性。

白根さんは、「医療施設に対する攻撃をいち早くとめてほしい」と訴えた。
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