世界153の国と地域などが参加する大阪・関西万博をめぐって、AI(人工知能)が話題になっている。大阪府が9月から提供している生成AIチャットが“珍回答”を連発し、物議を醸しているのだ。

大阪府提供のAIチャットが「大阪万博は中止」

大阪府が生成AIを活用して9月から提供しているチャットサービス「大(だい)ちゃん」。

大阪府AIチャットが「大阪万博中止」と回答
大阪府AIチャットが「大阪万博中止」と回答
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記者がこのチャットを利用して「大阪万博は中止ですか?」と入力すると、「せやな、大阪万博は中止やねん。残念やけど、またの機会に楽しめるやろうから、元気出していこか!」と、大阪万博は中止だと回答した。

しかし、日本国際博覧会協会によると、万博は予定通り2025年に開催するという。

開催期間を聞くと、「9月18日で終わった」との回答
開催期間を聞くと、「9月18日で終わった」との回答

記者があらためて万博の開催期間について聞いてみると、「お父さんやお母さんが教えてくれたんやけど、大阪万博は9月18日で終わったみたいやで」と、今度は中止ではなく、すでに終了したという回答が飛び出した。万博中止発言から最後までツッコミどころ満載だった。

吉村知事「これからさらに賢くしていく」

この騒動を受け、大阪府の吉村知事は「回答が正確なものではないことを理解して利用してほしい」と話す。

大阪・吉村府知事「間違いは訂正して、さらに賢くしていく」
大阪・吉村府知事「間違いは訂正して、さらに賢くしていく」

大阪府・吉村洋文知事:
「大ちゃん」が100%完璧だとはいえないし、走り出しだから間違いすることもある。でも間違いは、そこは訂正して、AIですから、これからさらに賢くしていく

そうした中、18日に開かれたのは、万博に出展する民間企業が最新情報をお披露目する発表会。

吉本興業ホールディングスも構想を発表
吉本興業ホールディングスも構想を発表

吉本興業ホールディングスは、「言葉や文化を超えて、世界の子どもたちが笑顔でつながることができる、楽しい展示やコンテンツを展開してまいります」と構想を発表した。

いよいよ開催まで約1年半に迫った大阪・関西万博。当初の会場建設費から大幅に増額される見通しであることなど、課題は山積みとなっている。
(「イット!」10月18日放送より)