26年間、JR木次線の“顔”として活躍してきた観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」。2023年11月限りでの運行終了が決まり、1カ月あまりとなった“ラストラン”に向けて、ファンや沿線の住民への感謝の気持ちを込めた“特別なヘッドマーク”が掲げられた。

26年間 木次線の“顔”として活躍

10月14日の「鉄道の日」に合わせ、島根・雲南市のJR木次駅では「鉄道の日フェスタ」が開かれた。様々なイベントや木次線を走るラッピング列車の見学会などを目当てに、家族連れや鉄道ファンらが訪れ、日ごろは静かな駅構内がにぎわった。

駅員の制服を身にまとい、列車と記念撮影する子ども
駅員の制服を身にまとい、列車と記念撮影する子ども
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そのホームに姿を見せたのが、観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」だ。1997年にデビューし、26年間、木次線の“顔”として活躍してきたが、車両が老朽化し、JRは2023年11月限りで運行を終了することを決めている。

ホームに入ってくる「奥出雲おろち号」
ホームに入ってくる「奥出雲おろち号」

“ラストラン”まで1か月あまりとなった14日、「おろち号」はいつもと違う趣きで、木次駅のホームに入ってきた。

“特別ヘッドマーク”に込められた思い

いつものブルーを基調にしたヘッドマークは、山吹色をベースのものに。「26年間ありがとう」の文字が大きく添えられている。

“ラストラン”を控え、沿線の人たちやファンに感謝を伝える、期間限定の特別ヘッドマークだ。

デザインは、沿線の奥出雲町にある専門学校の学生が担当。「ぜひ最後の日まで全力で走ってもらいたい」と、おろち号にエールを送った。

ホームでおろち号を迎えた男性も「『26年間ありがとう』という言葉がジーンときました」と特別ヘッドマークに込められた思いを受け止めていた。

この特別ヘッドマークは1カ月程度の期間限定で、11月23日の“ラストラン”では、おなじみのヘッドマークに戻して運行される。

(TSKさんいん中央テレビ)

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TSKさんいん中央テレビ
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