熱帯地域などを原産とするいわゆる「南国フルーツ」を秋の時期に作っている農家が大分県に。県内での栽培は珍しいというドラゴンフルーツとマンゴー、2種類の「南国フルーツ」を栽培する農家を取材した。

県内で唯一「ドラゴンフルーツ」栽培

大分県内一のハウスミカンの産地としても知られる杵築市。
温暖な気候に恵まれ果物の栽培が盛んなこの場所でいま収穫真っ最中のフルーツが色鮮やかなドラゴンフルーツ。

ドラゴンフルーツとはサボテン科の果物で糖度はメロンやモモなどと同じ約15度。
おもに熱帯地域で栽培されていて、国内では沖縄と鹿児島がその9割以上を占めている。

ドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツ
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取材した木戸農園は県内で唯一ドラゴンフルーツを栽培している農家。
ハウスミカンも作っているという木戸さんが、なぜドラゴンフルーツの栽培を始めたのか…

その理由について木戸さんは、
「油がオイルショックで非常に高くなったので、そのときに何か良いものがないかと思って探したところドラゴンフルーツに決定した」と話す。

木戸農園
木戸農園

冬場にたくさん重油を使うハウスミカンに比べて燃料代が約8割もカットできたという。
ミネラルやビタミンなどを多く含み、栄養豊富なドラゴンフルーツ。
農園での直売のほか県内のスーパーでも販売されている。

ドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツ

特許の栽培方法で「マンゴー」

一方、同じく杵築市内にある菊地農園にはマンゴーがたわわに実っていた。
夏場が主流のフルーツだが、こちらの農園では特許を取った栽培方法で秋から冬にかけて収穫している。
全国的にも珍しいそうだが、花をつける時期を遅らせるなど難しいことも多いという。

菊地農園
菊地農園

菊池農園の菊地昭博さんは、
「糖度20度超えるような濃厚な味。好きな方に安定してお届けできるようにしたい」と話す。

こちらのマンゴーはインターネットで買うことができる。

次第に秋も深まってきたが、大分県産の珍しい南国フルーツでちょっぴり夏を味わってみるのはいかがだろうか。

(テレビ大分)

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