大規模攻撃が続くイスラエルから12日、日本人が帰国し、安堵の表情を見せた。
その一方で、娘が行方不明になってるという夫婦が苦しい胸の内を明かした。

緊迫の地から日本人が帰国

街中にサイレンが鳴り響く。
すると、突然の爆発音とともに悲鳴があがり、カメラの先では、ロケット弾攻撃による黒煙が立ち上っていた。

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パレスチナ自治区のガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」によるイスラエル攻撃。これまでに双方の死者は2400人を超えた。

その緊迫の地から12日午後4時ごろ、複数の日本人が帰国した。

イスラエルから帰国した日本人:
小さい子がいたりして、家族の安全が確保されるかなと思うのでよかった。

そうしたなか、ハマスの指導者は近隣諸国に戦いを呼びかける声明を発表。
対するイスラエルも、報復の姿勢を強めている。

イスラエル・ガラント国防相:
私たちは、ハマスをこの地球上から一掃します。

ハマス掃討作戦に備え、ネタニヤフ首相は「挙国一致内閣」を作ることで野党党首と合意し、国を挙げてハマスに対抗する方針を示した。

行方不明者の両親「娘を戻して」

一方で、娘が行方不明になっているという夫婦が苦しい胸の内を明かした。

行方不明になっているロニーさんの両親:
(母親)娘を戻してほしい。
(父親)それだけだ。私の娘に帰ってきてほしい。

ガザ地区周辺の基地に勤務し行方不明になっているロニーさん(19)
ガザ地区周辺の基地に勤務し行方不明になっているロニーさん(19)

行方不明になっているのは、ロニーさん19歳だ。
ロニーさんは、約1年前からガザ地区周辺にある基地に勤務していた。今回その基地にいて、ハマスからの襲撃を受け、行方がわからなくなったという。

行方不明になっているロニーさんの母親:
(戻ってきたら)ハグしてキスしてもう二度と離さない。それから寿司を食べに連れて行く。娘の大好物だ。とにかく帰ってきてほしい。

現在イスラエル軍は、ガザ地区を包囲。地上侵攻に踏み切る可能性が高まっている。
(「イット!」10月12日放送より)

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