11日、新潟市の小学校で、消防署員による特別授業が行われた。
小学生が煙の中を進んだり、防火服を着たりするなどの消防士体験を行った。また、子どもが「死ぬ覚悟はできていますか?」と消防署員に質問する場面もあった。

小学校で消防署員による特別授業

小学生の子どもたちが真剣なまなざしで、消防署員の話に聞き入っている。

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11日、新潟市の小学校で、3年生に向けた特別授業が行われた。
授業では、煙の中を身をかがめて進むことにも挑戦。小学生は煙の中を進むと、「やばっ!何も見えない」と驚いたように声を上げた。

さらに、小学生の1人が防火服を着てみると、小学生たちは「重い?重い?重い?重い?」と聞いた。すると、防火服を着た小学生は「やばい、めっちゃ重い」。
消防署員は、「この装備をして、完全に自分の身を守って消火活動をします」。
熱さ600℃まで耐えるジャケット。全部で“重さ10kg”にもなる装備。これまで触れたことない体験に、子どもたちの小さな好奇心がビンビン刺激を受けていた。

ついに、子ども心に浮かんだ、こんな核心を突いた質問が飛び出した。
小学生の1人が、「死ぬ覚悟はできていますか?」と消防署員に質問。
濁りのない瞳で発せられた質問に対し、消防署員は「死ぬ覚悟はできています」と。
さらに、「おじさん、お嫁さんがいるんだけど、帰ってこないときもあるかもしれないと伝えてあります」と話した。

“僕だったら信じられない”

これを聞いた子どもたちは、どんな反応をしたのだろうか。

小学生の1人は、「死ぬという覚悟があることが、僕だったら信じられない。消防士さんはそういう気持ちのある人だと思った」と話す。
また、別の小学生は「すごい仕事をしているので、応援したい気持ちになる」と話した。
時に命がけで町を守る消防士の覚悟。子どもたちの心に、しっかりと刻まれた。
(「イット!」 10月12日放送より)

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