「市有地でタケノコを採って販売していた」と市議会で発言し、議長に懲罰動議が出された静岡・沼津市の江本浩二市議。この発言をめぐって11日、懲罰特別委員会が開かれた。
市議会で「市有地でタケノコ採り販売」と発言
発端は、9月27日の議会で取り上げられた、別の市議が市の土地を勝手に駐車場として貸し出していたとされる問題だった。
この日の議会で、江本市議は同じ会派に所属するその市議を擁護する形でこう発言した。
この記事の画像(6枚)江本浩二沼津市議:
実は私の農地の中にも市の土地が存在しています。その土地は現在、竹林として、私が管理をして、そこから毎年、タケノコを掘って利益を得ています。販売したりしています。
市の土地に生えたタケノコを勝手に採って販売し、利益を得ていたと自ら話した江本市議。
この発言に対し、市議22人が「議会の権威と品位を汚した」として、議長に懲罰動議を提出した。
2000年頃、市に売却も管理されず
議論となっている土地は、以前は江本市議が所有していて、2000年頃に市に売却していた。
隣接する土地の管理者に許可を得て現場の竹林を取材したが、市が所有している土地だというものの、管理されておらず、かなり荒れた状態だった。
ロープで区切られた先にある問題の土地の状態について、隣接する土地の管理者は「放置されても、塩漬けの土地で、われわれのところにこうやって竹が折れてきて、で、このケアも沼津市に言ったんですよ。なんとかしてくださいと。だけども、ほっぽらかし。(問題の)本質というのは、このあたりにあるんじゃないのかなと」と話した。
江本市議は10日の議会で、「販売したのは私の竹林についてであり、市の土地のタケノコを販売したとは発言していない」などと弁解。
また、11日の懲罰特別委員会での弁明後、「言葉が足りなかったな。大勢の人が誤解されたなということについては非常に残念」と取材に答えた。
委員会では、江本市議が議会で謝罪の言葉を述べる「陳謝処分」とすることが可決され、10月16日の本会議で処分が決まる。
(「イット!」10月11日放送より)