好きな人に会いたいと行動を起こす柴犬が、SNSのXに投稿された。

柴犬のむぎまるくん(2歳・オス)は自宅近くにある、動物病院の先生のことが大好き。散歩に行くと引っ張ってでも向かおうとするのだという。

動物病院をじっと見つめる、むぎまるくん
動物病院をじっと見つめる、むぎまるくん
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10月2日の朝、飼い主さん(@shibayuusha)と出かけたときも、むぎまるくんは動物病院の方向へ。入口の前に来ると、うれしそうな表情で院内を見つめていたという。

残念だが診療時間外で特に用事もないため、戻ることに
残念だが診療時間外で特に用事もないため、戻ることに

しかし、朝なので残念ながら診療時間外。特に用事もないので、そのまま戻ることに。この姿を見た人からは「なんて尊いんだ…」「うちのワンコは逃げる」といった反応が寄せられた。

動物病院が苦手なワンちゃんもいるが、むぎまるくんを“開院待ち”にさせる、先生はどんな人なのだろう。会えたときの反応も、飼い主さんに聞いた。

動物病院は子犬の頃からお世話に

――むぎまるくんはどんなワンちゃん?

どちらかというと、おとなしい性格であまり吠えないタイプです。柴犬らしく、基本飼い主にも距離を保ちながら、デレるときは一転すり寄ってきます。

デレモードのむぎまるくん
デレモードのむぎまるくん

――動物病院の先生はどんな人?むぎまるくんはなぜ好きなの?

スポーツマンタイプでがたいの良い男性の先生です。穏やかで優しいので、むぎまるも心を許しています。子犬の頃からお世話になっていて、診療が終わると先生にいっぱい褒めてもらったり、注射の後にはご褒美のおやつをもらったりしているからかな?と思います。

道の反対側でも、先生の動物病院を見つけると行きたがる
道の反対側でも、先生の動物病院を見つけると行きたがる

――動物病院にはどのくらいの頻度で引っ張っていく?

週に1、2回くらいです。ある交差点に着くと、病院がある方向へ力強くグイグイ引っ張ります。病院までは200メートル以上あるのですが、ずっと引っ張り続けます。

病院の前を通る散歩コースも作ることに

――動物病院の前に来るとどうなる?

朝の散歩時間は開いていない時間帯なので、飼い主が引っ張られるまま病院に向かうと、開院待ち状態になります。最近は病院の前を通る散歩コースも作ることにしました。

散歩中の様子
散歩中の様子

――むぎまるくんはどんな様子を見せる?

(開院前と営業時)どちらでも中に入るまではしないので、ガラス扉の外から院内を眺めるだけです。

病院が定休日でも訪れることもある。心なしか寂しそう
病院が定休日でも訪れることもある。心なしか寂しそう

――先生に会えないとき、むぎまるくんはすんなり帰るの?

もともと執着心が強くないのと、病院前に来れば目標は達成となるようなので、リードを軽く引っ張れば動いてくれます。諦めがつくからかもしれません。わりとすんなり帰ります。

先生の前では診察や注射も嫌がらない

――先生に会えたとき、むぎまるくんはどうなる?

会う時は大体注射を打つときなので、緊張していることが多いです。そのためか大はしゃぎする感じではないですが、内心は喜んでいるとは思います。

注射も平気なむぎまるくん(左)。動物病院の先生に褒められてうれしそう
注射も平気なむぎまるくん(左)。動物病院の先生に褒められてうれしそう

――診察や注射を嫌がったりはしないの?

ほとんど嫌がりません。我慢強い性格ではあります。


――むぎまるくんの姿に飼い主として思うことは?

トボトボと散歩するよりは、テンションアップで歩いてくれる方が飼い主も嬉しいので、(動物病院に行きたいと)リードを引っ張ってきたら、連れて行ってあげようかなと思います。

むぎまるくんは先生の優しさを思い出し、動物病院に行きたがるのかもしれない。飼い主さんも新しい散歩コースを考えたというので、行ける機会も増えるだろう。

(画像提供:むぎまるくんの飼い主さん)

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。