ロシアが実効支配を続けるウクライナ南部のクリミア半島に、ウクライナ特殊部隊の兵士が上陸する映像が公開された。

その後、ロシア当局は、ウクライナ特殊部隊の1人を拘束したと発表し、尋問とみられる様子がニュースで流された。

クリミア半島にウクライナ兵が上陸

ウクライナが、とある映像を公開した。

(ウクライナ国防省情報総局)
(ウクライナ国防省情報総局)
この記事の画像(11枚)

おどろおどろしい音楽とともに映る水上バイクなどには、特殊部隊が乗っているとされている。
スピードを落とすと、船から下った兵士が銃を構え、岸に接近した。

映像の最後に映っていたのは、上陸したウクライナ特殊部隊の兵士がウクライナの旗を掲げて、こう宣言する様子だ。

「クリミアはウクライナに戻る」

特殊部隊が上陸したのは、ウクライナ南部のクリミア半島だ。9年前、ロシアが一方的に併合し、実効支配を続ける土地だ。

一方、ロシアの国内では、どう伝えられているのだろうか。
ロシア当局は、「特殊部隊の1人を拘束した」と発表した。

戦闘が発生し犠牲者が出る

ニュースでは、尋問とみられる様子が流された。

質問者が「人数は?」と問うと、拘束されたウクライナ兵は「16」と答えた。

さらに「上陸の目的は、軍旗を掲げて、ウクライナがクリミアに入ったことを伝えることだ」と話した。

ウクライナ側は「戦闘が発生し、ロシア側に多くの死傷者が出て、我々にも犠牲者が出た」と発表した。

ロシアのメディアは、ウクライナの兵士13人が死亡したと伝えている。
(「イット!」 10月5日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)